ゲームの概要
設定資料集は随時更新されていくので、最新話の前書きに更新情報を載せておきます。
アメリカのF社から発売された世界初のVRMMORPG。3年間に渡り小出しにされていた他の追随を許さないクオリティの宣伝PVによって人々の興味を鷲掴みにし、発売初日から爆発的なヒットを叩き出す。発売価格は本体が25万円、ソフトが1万円の合計26万円(税抜き)で、価格の高さからかプレイヤーの年齢層は高めであるが、既に総売上台数は数億に登っている。
世界観は『現代とファンタジーの融合』。プレイヤーは技能と呼ばれる才能を用いて剣と魔法を操る異人となり、世界の開拓をしながら旅をする事が出来る。技能の他に生まれ持つ職業のにより、好みのプレイスタイルを確立する事が可能となっている。
Frontier Worldで生活をするNPCには高度な自律型プログラム通称『AI』が組み込まれ、自然な会話が可能となっている。NPCにも生活サイクルが存在し、一人一人に人生が存在する。
VR機能は既に医療機関でカウンセリングの技術として確立されていたため、安全性も確保されている。プレイヤーの脳を介して五感全てに働きかけるため、例え身体的障害を持っている人間でもこの世界の中では不自由なく生活することができる。
基本的に夢を見ているような状態の為、ゲーム内の動きと現実の動きはリンクしない。また、現実の体に異常が発生した場合は強制ログアウト扱いとなる。
ゲーム内機能として携帯電話と繋げた通話の機能やメールの機能、来客や災害情報等を知らせるブザーの機能も搭載されており、外部からゲーム内へ介入する手段は多い。
ログアウトは町などの安全地帯、フィールド、宿屋やギルドなどの寝具の上、この3パターンで扱いが異なる。安全地帯でログアウトした場合、アバターは消えログイン時に同じ状態で現れる。強化はリセットされるが弱体化はリセットされない。
フィールドでログアウトした場合、アバターは1分間その場にとどまり続ける。この時の扱いは離席状態と同じのため、攻撃を受ければLPは減り、死んだ場合は近場の安全地帯からのリスタートとなる。
宿屋やギルドでログアウトした場合、残っていた強化は維持され弱体化はリセットされる。また、暫くの間獲得経験値が上昇するボーナスがつく。
離席はアバターだけ残して現実に戻る機能で、最大で2時間出戻りが可能となる。離席状態では攻撃が通り、死んだ場合は近場のセーフティーゾーンに送られる。離席から2時間経ってもプレイヤーが戻ってこなかった場合はその場でログアウトとなる。
PKはフィールド上、ダンジョン内、特別な施設内で行う事ができ、安全地帯で行う事はできない。例外としてイベント時に町全体を対象とした討伐クエストが発生し、町の安全地帯が解除された場合に限り、PK行為が可能となる。
結婚システムは2人のプレイヤーの同意の上で適用する事ができ、永遠の愛を誓う事ができる。結婚はNPCのネットワークで広まり、相手の行いをNPCを介して知る事もできる。結婚した者はパーティを組んだ時に経験値に微量のボーナスが入り、アイテムボックスが共有される。
フレンドシステムは、相手のオンライン状況と居場所を確認する事ができる。最大千人まで登録ができ、海外のプレイヤーともフレンドになる事ができる。
ブラックリストは登録したプレイヤーからの一切の干渉を無効にし、お互いの売り買いやパーティ機能も不能となる。
パーティシステムは最大6人でパーティを組む事ができ、経験値や素材、Gは全て頭割である。また、パーティの誰かがクエストを受けた場合その全員で共有する事ができ、報酬は頭割となる。
ギルドは2人から申請する事ができ、上限を解除していく事でメンバーの枠を増やすことができる。同じギルドメンバー同士でパーティを組むと、ステータスが微量上昇する。また、レイドボスをギルド単位で倒すとギルドの名声が上がり、ホームのある町からの信頼度が上がる。
世界32カ国にサーバーがあり、国ごとに世界が分けられて管理されている。同時翻訳機能により外国の言語もタイムラグ無しに翻訳されるため、他サーバーへ移動する場合も言語の壁は障害にならない。メール機能も例外なく翻訳される。
三大欲求で満たす事ができるのは睡眠欲のみで、食欲はいくら食べても腹に溜まらない仕様となっている。
専用のAIがプレイヤー同士の思考を読み取り、ハラスメント行為に該当するか否かの判断を下す。ハラスメント行為に引っかかった場合、悪質度により数字を定め、以下の基準に当てはめ罰せられる。数字は一週間蓄積される。
1.視界を1分間警告文で覆われ、他人にも聞こえるアラームが鳴る。
2.専用のNPCによって町の治安維持隊の牢屋に入れられ、10時間拘束される。
3.ログイン制限がかかり、一週間プレイ不可能となる。
4.アカウントが凍結される。