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意外と冷静です

ーその日、私は衝撃的なことを思い出してしまったー





私は根っからのオタクで趣味はゲーム。

彼氏はいない歴=年齢な私だか特に気にすることもなく。

素敵な男性と運命的な恋をするという乙女ゲームなるものに夢中だった。

20歳の夏、その日も大好きな乙女ゲームの続編の発売日だったため自転車でゲーム屋さんが開店と同時にGETしようと家をでたのが運の尽きだった。

信号無視のトラックが私につっこんできて即死というなんとも呆気ない最期を迎えてしまった。

まぁ、地味でネクラだった私の死を悲しむ友達がいないのは幸いだったのかもしれない。


と、私の過去はこの際どうでもいい。

衝撃的なのはここからなのだ。


私は死んだ後、とある乙女ゲームのとあるキャラクターに転生してしまったのだ。

そのキャラクターというのがた財閥来栖川 瑠璃香という所謂悪役令嬢ポジション。


黒く艶やかなロングの黒髪は縦ロールの様に巻かれ、つり上がった目に意地悪そうに少しだけとんがっている鼻を部屋に備え付けられている大きな鏡でみた瞬間全てを思い出してしまったのだ。

死ぬ前に比べれば美少女と言えるが思い出した今となってはただのプライドの高い馬鹿な令嬢でしかない。






うん、ちょっと落ち着いてきたからこのゲームの世界について覚えること全てまとめて整理してみようと思う。




確かこのゲームは『甘くて苦い恋のトキメキ学園』というタイトルだった。

なんとも滑稽なタイトルだか内容はかなり濃い。

あらすじは16歳のヒロインがお金持ちだけが通うことのできる『宮ノ杜高等学園』に貧しいながら優秀さを買われ特待生として入学するところから始まる。

ヒロインと同時に瑠璃香とその婚約者である雪村守も学園にはいるのだかそこで雪村守とヒロインは運命的な出会いを果たす‥ところから始まる。


攻略対象が一人しかいない上にhappy.nomal.bad合わせて30ものエンディングがある。たった一つしかないhappyエンドでは攻略対象とヒロインが婚約者を取られ嫉妬に狂った瑠璃香の犯罪すれすれの虐めや妨害をものともせず結ばれ、瑠璃香もこれまでのことを反省しヒロインの良き友になるからまだ良いが、その他のエンドはそうはいかない。


瑠璃香はヒロインに対しての罪の報いとして雪村守に社会的抹殺されるか殺されるかのどっちかしかないのだ。

場合によってはヒロインも拉致監禁暴力盗撮盗聴は当たり前、ヒロインに近づく者は男女関係なく排除してしまうという雪村守はかなり重度のヤンデレになる。

ゲームをプレイしていたときはヤンデレ最高ー!とか悪役ざまwとかはしゃいでいたが当事者とか冗談じゃない。そんな未来は嫌だ!



幸い私はまだ15歳。思い出したのは中等部を卒業するちょっと前なので今から適当に別の高校を見繕えば何事もなく婚約者とヒロインは結ばれ私は長生き出来るという一石二鳥の未来が待っているのだ!



記憶を思い出した今、虐めなどするつもりはないが二人に接触しないほうが確実に安心出来る。婚約などいつでも破棄できるだろうし。


そうと決まれば早速お父様かお母様に頼んで学校をかえてもらおうとやけに広い邸の中を探すため立ち上がった。







ヤンデレは二次元だから美味しいのだ、絶対にぜーったいに死亡フラグを回避します!





















未熟者ですがよろしくお願いします。

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