孤独の木霊
家に帰れば
森のような静けさが待っている
孤独の空気に声なき声が木霊する
床についても、落ちる夢が眠りの邪魔をする
愛する人に過去形にされるのが恐くて
何も告げずに故郷を出た
僕は嘘つきさ。君の気持ちなんかわからない
欲しいのは君の心?身体?
本当の答えなど出したくない
僕は偽りさ。自分自身がわからない
孤独の意思が木霊する
家を空け街に出たら
みんながみんな、下を見てる
みんなとみんなを繋ぐ画面
ふと思って宙を見たら
星達がこっちを見てる
誰かと誰かを繋ぐ宙
個人の意思が木霊する
先が見えない人生に夢だけが先を行く
身体は現実に打たれ朽ちていく
過去の栄光に縋るだけの
弱い男への業だろうか?
山あり谷ありの谷だろうか?
心の鏡に焦燥感が木霊する