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プロローグ2

 ふと妹のことが頭を駆け巡る。

 

 生みの親は自身を生むと直に亡くなってしまったみたいで小学1年生の時に現在の母親と再婚し妹を連れてきた。

 妹の名前は亜衣である。

 人懐っこくてすぐに仲良くなり今や実の妹と変わらないだろう。

 ただ中学3年になっても変わらない仲の良さは珍しいだろう。

 

 さらに母親がそれなりに美人で若々しいからか亜衣は、身長約150cmと少し背が低めで小学生のように幼く見えるが整った顔立ちをしている。

 そして大きくパッチリとした目、胸は控えめだがはっきりと分かる。

 ついでにショートカットのよく似合う少女だ。

 テレビに出ているアイドルにタメを張るんじゃないかと思う。

 そしてよく告白されるらしい。

 しかしそもそも幼い顔立ちだから精神年齢も低いのか、それとも恋愛に興味がないのかよく分からないが今のところ誰とも付き合ってないようだ。

 

 昼のチャイムが鳴り正午を迎える。

 どうやらうとうとしていたようだがいい匂いにつられて目をパッチリと覚ます。

 下におりまず涙と鼻水で気持ちの悪い顔を洗いテーブルに向かう。

 

 癖でテレビ欄を確認すると今日はマヤ文明に関しての特番ばかりだ。

 天皇誕生日やクリスマスイブは毎年来るからだろうか? 

 

 テレビではマヤ文明とイエス・キリストの関係について専門家が討論している。

 どうもマヤ文明がすべての発祥という意見が大半を占めているようだ。

 それも最近マヤ文明の研究が進みその時に現実に神と交信していたという非科学的のことでありながらオーパーツの解析により信憑性が出てきているらしい。

 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は人の霊力により神格化させた神であり世界にたくさんいる神の1人なようだ。

 さらにマヤ神話において、自殺を司る女神であるイシュタムが死者の魂を楽園に導くとされており実は創造神ではないかと言われているみたいだ。

 真実は定かでない所か自身は、神はいないような気がしているのでどうでもいいことだが。


「お兄ちゃん」


「んっ」

 軽く呻き妹の方を見る。

 睨みつけるような眼をして真剣な表情で顔を覗き込んでくる。

 自身も大丈夫だと真剣な顔をする。


「どうしかしたの? 二人で睨み合ったりして」

 そう言われ喧嘩でもしているのかと母に思われたのかなと思い2人してばつの悪そうな顔になる。

 そして兄妹そろって口を開く。


「何でもない」(です)

 すぐに兄妹で顔を見合わせ見つめ合う。

 すると母に微笑ましそうに笑われる。


「はぁー」

 つい同時に溜息をついてしまう。


「ご飯の準備手伝ってね」

 と言い台所に戻ってしまう。

 再度顔を見合わせた後行動に移す。


「いただきます」

 昼食はいかにも手抜きですというようなチャーハン、目玉焼きにインスタントの味噌汁だった。

 早々に昼食を口にかきこむ。

 そして部屋に戻って新刊の小説を読もうと思うが、読書に集中出来ず立ったり座ったりを繰り返す。

 そうこうしていると急に地震が起きる。


「あっ」

 と声に出た途端初期微動は終わり建物が大きく揺れる。

 うっかり足を滑らせ机に後頭部を直撃させすぐさま意識を飛ばしてしまう。


 

 ・・・体の痛みに蒸し暑さを感じるような気がする。

 

 しかし自分は頭を打っており死んだのではないかと思う。

 

 本当にくだらない人生だった……。

  

 これは、夢、なのか……。


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