短編
────見附かってしまった。
振り返ると巡回者のライト。
「行かなきゃ」
「碧」
「今までありがとう」
「碧!」
僕の手を捕らえた手は細くてすぐに解けた。首を横に振る。
「ばいばい 」
逢えないね。
もう逢えないね
永遠にどうか、
「手を離さないでいて」
思わず落ちた言葉は行動とのあまりの乖離だった。
ぱたりと君の頬を涙が滑り落ちる。
冬を知らせる風が、開きかけた君の言葉を邪魔する。
それが最後だった。
車窓から、雪景色の街を眺める。
ねえ、……ねえ、
『ちょっ暑い!抱きつかないで!?』
『っえへへ〜好きぃ〜…』
埃っぽい情景を、
『あっちょっと俺のケーキ!?』
『んえ……あごめん』
『あ゛あーーーー!!!』
……ねえ、
『あっはははははは』
『ちょっと碧〜……www』
ふたりの秘密基地を、
『琉依が空き教室でギター弾くの好き、絵描きながら見てる』
『……そっか、うん、ストーカー?』
『なんでそうなるんですか!?』
覚えていますか
褪せていませんか
曲パロです!本家様は楽園市街様の撒羅沙です




