お隣さん
「あの人に会ってから私はおかしくなった。」自分でもわかっていた。ただ自分の人生を大きくひっくり返した人がいた。
私は世間で言う「普通の高校生」何かに秀でているわけでもなく、ただ普通くらいの勉強と運動ができて、友達と笑い合っているただの高校生だ。そんな私にも好きなものがあった。「天体観測」、あの時間、あの宇宙を見ている時は私は宇宙に独りで溶けているような感覚になる。でも今は雪も降っていてなかなか外に出られない時期になってきた、だから星が肉眼でも綺麗に見えたり、流星群の予報がある時しか外に出ないようにしている。
ある日親から、隣に家族が引っ越してきた。と聞いた、嫌な予感はしていたんだ。父と母は私と違ってイベントや物事を全力で楽しむ人たちだ。なのでこの親の隣になった人達は全員仲が良い。そしてまた最近引っ越してきたお隣に挨拶に行くと張り切っているのだ。まあ、当たり前に私も手を引かれて相手の家の前に来ていた、喋るつもりはない。会釈だけして帰ろうとか考えてたのがもっと間違ってたんだ。父が呼び出しベルを鳴らしてすぐ家の中からドタドタと走る音がした。私は終わりを確信した。ドアが開かれると荷解き中だったのか後ろは家具とかでごちゃごちゃしていた。申し訳ない、と思ったのも束の間私がこんな事を考えている間に家に上がることになっていた。親同士は仲が良くなりそうだったが私はガヤガヤした空気に耐えられるわけもなく、「少しベランダに出ますね」と一言だけ言ってベランダに出た。そとはひんやりしていて案外寒かっただがその寒さもすぐに暑さに変わってしまったのだ。




