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役小角  作者: たま
15/19

株仲間

「え〜っ、どうしたの?」有間とアキラは莉夏のタワマンに舞い戻ってきた。

ラウンジより部屋が良いとアキラが言うので、事務所みたいな部屋に入る。

莉夏の部屋は私物はクローゼットと玄関のデカい部屋みたいなシューズクローゼットにほとんと詰め込んで

部屋自体はまるっきり事務所だ。

寝室がパソコン画面が机の周りを取り巻くディーラールームなので

その脇でソファベッドがあるだけだ。

いつもは適当に転がってるだけな気がする…キッチンもピカピカでモデルルームみたいなので…絶対自炊はしてない!

アキラが口火を切る。

「呪術協会って、株の世界では大きな取り引きしてないし有名じゃないと思うんだ。

莉夏さんはなんで知ったの?」役小角から中臣鎌足&藤原不比等のやり口を聞いた。

すると莉夏の耳に入れた所からシナリオなのだ。

役小角ってワードだけで全く知らない人が呪術協会にたどり着けない。

「え〜っ、やっぱり統一教会の逮捕とか話題なったじゃん。その時にディーラー仲間から株の世界にも新興宗教まがいの奴ら居るぞと話題になったのよ。」

株屋はとにかくあらゆるニュースに精通してないと予想が立てられない。

まだまだ大人世界に認知度の少ないVtuberでも一言言えば莉夏は業界の大手2社を即答してた。

まだ株式上場して半年の時点でだ。

動向を見てる段階で低迷したが底値と思われる時点で「買うわ!」と大量に買ってた。

「動画配信者もかなり削られてきてる今買うの?」と春が聞いたら、「ジャニーズの穴を埋める勢力が育ってないのよ。若い子は、自分達世代だけのスターが欲しいのよ。

ココは、男性Vtuberも層が厚いわ。伸びてくるわよ。

もう投げ銭なんか頼らなくて良いくらいにね。」と舌を出してた。

ディーラーは、こういう予想を立てて株を売り買いするのだ。反対にこの時期にソーラーの株を整理して早めに捨ててた。

「参入した企業が淘汰される時期なのよ。各家庭にもソーラーパネルが義務化(都内新築のみ)したしね。」と

言ってた。

「言い出しっぺみたいなディーラーって分かる?」アキラが聞く。

「確か…身内が関係してるとやり手君が言ってたわ。それかな?でも、彼以外も知ってたから遅かれ早かれって話題だったけど…」莉夏が首をひねりながら言う。

「身内が関係してる…かあ〜臭うな。」アキラがニヤつく。

「その人から、この頃なんか個人的に連絡なかった?

莉夏に?」有間が苦虫つぶした顔で聞く。 

「おっ、良く分かったね!

今までネットでもモニターにして話した事なかったのに、急にモニターしたいと言い出したの。 

まあ、速攻断ったけど。

そしたら、家に来ないとお誘いが。」 莉夏がゲラゲラと上を向いて笑う。

「下品だよ、莉夏!まあ、素だけど…」有間がゲンナリしてる。

「まあ、それも速攻断ったけどね〜

私、年下男、それもヒッキーに興味ないし!」金持ちのイケオジが好物の莉夏が高笑いする。

アキラと有間は、美人だが性格がスーパー悪い莉夏を呆れながら見ていた。

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