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マキ達との出逢いと雅の仕事そして親娘でお風呂

------- マキ達との出逢い-------


TVCMにて、京都のコンサートが、流れるに時間は掛からなかった。アカペラのメンバーを従え、歌い踊る千尋は、プロ以上の見応え、圧倒的オ-ラ、観客の酔いしれる表情、そして、街頭ステージ……異次元の歌姫を全国に知らせた。何故TVに出ないのか?

各TV局に、苦情が数多く寄せられた。

前回の事件で、お詫びも反省も無く 

厚顔無恥をさらけた癖に、ヤマハの斉木の元に、出演オファーがあった。斉木は、笑って答えられなかった。最後は、

「申し訳ありません、前回の件が有りますので…私共も、彼女に、話が出来ません。我社は、契約書を書いておりません。全て口約束なんです。ヘソ曲げられると困ります。」

困り果てたTV局は、番組内で謝罪を口にした。朝昼晩3日間……それでも千尋は知らん顔。そんな時に、

千尋に連れられて、競馬場ヘ行った。そこで、3人の女子大生と出会った。千尋が、気に入り3人に当たりの投票券をプレゼントとして仕事の依頼をした。

「京都で姉様の手伝いを頼みたい。」

「私達、東京大学よ!何 考えているの?」

「京大ヘ、動けないかな?」

「無茶苦茶な話!無理よ!」

「どうせ、やること無いでしょう。IQ180以上 見た目アホだけど 演技は辞めたら!」

3人の表情は、サ-と血の気が引くように変わった。

「何故!分かったの?」

ボス格のマキが 千尋を睨んだ。

「IQ180 まぁ~ ガキね! ここに居るあやねといい勝負かな?」

「あやね?……慶應三羽ガラスのあやねさん?」

ここで、あやねが口を開いた。

「あんたらの前に居る子供は、バケモノよ! 遥か高みの存在。未来を取るか、沼にはまるか?どうする?」

「あやね姐さんの指示に、従います。学業•運動•語学すべての天才のあやね姐さんの上って……人間?」

「人間なら勝てる! じゃないから無理よ!」とあやね。その言葉に3人は、互いに見詰めあって、黙りこんだ。その後、3レース掛けて1人1000万越え。

競馬場出た所で、追い剥ぎに会った。6人で5000万以上持って居るのが、分かっていた。男1人女5人だから、チョロイと思ったらしい。マキ達も出来るが、千尋とあやねは、超がつく程、異常に強い、だから

「殺さないでね! 半殺しに!」

5人の男たちは、3分で泡を吹いたり、血を吐いたり、唯呻くだけのヤツもいた。警察へ連絡して、

「追い剥ぎに、失敗して、のされた5人がねてる。」と 当然、公衆電話で、


あやねの案内で、今日の宿へタクシーで向かった。マキ達も、招待し楽しい夕食に……。

私にとって、楽しいディナーにしよう。そう決めた。

あやねさんに、“ホテルディナーショ-に全員ドレスを着用。千尋は、キラキラドレスとキラキラ目隠しそして肩と胸元出ない様に、あやねさん達は、全部出して OK。お化粧してね。”

あやねは、“この エロオヤジ が!!” と慌てた。

すぐに、斉木に連絡した。あと5時間無い。でも斉木は、慌てなかった。ホテルと時間を確認して電話を切った。フロントへ、ドレス着用の為の発注、美容室の手配。マキ達は、呆然として

“このエロオヤジ!!何考えている??!!”

「あやねさん!私のス-ツも靴も頼むね!」

ホテルに着くと直ぐ部屋に案内され、部屋に美容師やドレスレンタル専門店の人達が待機していた。


19:20 私は、天女の様に着飾った千尋と腕を組み薄紫色のドレスのあやね( 素晴らしいボディラインにヨダレ)真っ赤なドレスのマキ( 大きく開いた胸元の谷間にドキッ)スカイブルーのドレスのミキ (可愛い女の子)淡いピンク色のドレスのメグ (まだガキだった)皆を引き連れて、会場に入った。ウェイターの案内で席に着くと回りのざわつきや、囁きが聞こえてきた。ドレス姿の女の子は、私のテーブルだけだった。

そんな事は、気にもせず あやね達を見渡して、

「みんな きれいや! 美人!美人!」

「オヤジさん! 今回だけだぞ! 次はサービスしん! ほんと エロオヤジで困る。」

あやねの呟きも、皆が納得するも 嬉しい表情で、メグなどは、照れ笑いが少し緊張していた。

「今回、ドレスはレンタルだけど、その他は 私からの、プレゼントとします。いい 日当でしょう。」

「所で、誰のショーですか?」とマキが聞くと、

「なんでも ム-ド歌謡ショーですって!」とあやね

「それより、沢山食べれますか?」心配性のメグ

「無理です。」 即答のあやね。

そうこう しているうちに、昔流行ったム-ドコ-ラスが始まった。拍手で、感謝を伝え 1曲終わりに挨拶があった。

「お越しいただき、ありがとうございます。昔を思い出して、頂けますよう精一杯やらせて頂きます。

さっき、聞いたのですが…CM撮影の為 カメラが何台か入っているようです。 謎の歌姫って居ますか?

良かったら、一緒に1曲お願い出来ますか?」

突然の事で、あやねがステージに赴いた。挨拶していなかったお詫びとデュエットは、出来ますが、“彼女の身体には、触れないで まだ13歳ですから” と

千尋は、立ち上がるとステージに、歩いた。それだけで拍手が、起こった。千尋の姿は、キラキラ輝く目隠しマスク、マスクを止める細いベルト、両側耳辺りから真っ赤に光る1本の糸、薄紅色の口紅、キラキラとスパンコールの様に光り輝くながめのドレス。ド派手な衣装を着こなす少女にステージ上のプロの歌手も度肝を抜かれた。ステージに上がるとまず一礼して、お詫びをした。

「プロの方と一緒に…。 ありがとうございます。一生懸命頑張ります。よろしくお願い致します。」

打ち合わせを済ますとあやねはステージを降りた。

メロディーが流れ千尋が歌いだした。今日は、父が居るからか、より女性らしい艶のある歌声だった。

曲が、終わると盛大な拍手と歓声…プロの連中も、千尋の歌声に驚きを隠せない様子であった。本当に、13歳なの? そこで、

「無理を、言ってごめんね!無理ついでに、君の声で       “雪の華” 聴かしてくれないかな?君の声だと、僕のイメージに近いと思うんだ!」

「なんか、言わんとする事 分かります。 難しい歌ですが…今の私! 私の全力 やって見ます。」

プロの連中は、ステージを降り壁際に並んでたった。

この時、初めて 千尋が、全力を放った。音の高低、強弱、声のかすれ方、そんなもんじゃなかった。

声に歌詞に、人の情念を込めた。聞く人には、景色が見えた。スクリーンに映像が見えた。その中に自分が見えた。知らぬ間に、涙が流れていた。聴く歌の中で、自分が主人公で、雪の中で佇んでいた。

観客は、拍手も忘れ感動に浸り 1拍2拍遅れ 次に

津波の様に、歓声が上がった。

「歌って、難しいですね。今日、歌う予定無かった筈ですが、この目隠しから、また ハメラレタとしか…。

父が、スケベ心出して、“ドレス着用だ” なんて言い出して…お陰で腹イツパイ食べれません。

ところで、プロは凄いですね。私は、自分勝手です。

プロの方に、刃が立ちません。今日は完敗です。」

ここで、千尋をステージに上げたプロの方々に賛美を送った。そこで、ステージを代わり千尋は、テーブルに戻ってきた。私は、椅子を引くように立ち上がるとそんな私に千尋は、抱き付いて“もお、終わりだよね”と聞いてきた。“3曲聴きたくて!お礼に、今日髪の毛 私が洗ったげる。” すると すかさずあやねが、

「このエロオヤジの首締めとこか?」

全員の爆笑をかった。マキなどは、“お盛んな おじさん”と笑っていた。ここで千尋の爆弾発言。

「今日は、私が背中流してあげる。」

両隣のテーブルの何人か、酒を吹き出していた。

そんな時、斉木の声が聞こえた。

「お疲れ様です。あと3曲お願いします。」

あやねは、ステージが始まるので小声で、“静かに”と皆に知らせた。あやねと斉木の女子会は、顔を会わせると直ぐに始まり、おかげで、千尋の仕事が増えた。

ディナーショ-が終わると、司会者が現れ、

「今から、CM撮影を行います。30分程御協力お願い出来ませんか?都合の悪い方は、ここで退場お願いいたします。」

斉木は、真っ赤な顔して、ステージに上がりスタッフに指示するも邪魔者扱い。千尋が、ステージに上がった途端、スタッフの動きが変わった。あやねが斉木を引き取り撮影スタート。絶唱系の歌ばかり3曲を歌いきった。観客は全員残っており…絶賛のあらしであった。斉木は、この時のム-ドコ-ラスマネージャーと話して、CM仕様の契約を取り決め、その為そのメンバーと一緒ならTV出演する事となった。観客の中に、TV局の社長家族がおり社長みずから斉木と話し千尋を出演させる段取りを決めた。それと、撮影スタッフの取り貯めた映像を使う契約も、されることになった。

マキ達3人は、この後直ぐに京都に引っ越し京大へ通うこととなる。千香の頭脳であり日本経済立て直しの主役となって行く。あやねの後輩2名は、マキ達の手助けをやり千尋のもとへ帰るのだが、やはり京都でも夜の街で名を馳せた。千香の後輩が、ホストに騙されヤクザへと売り飛ばされそうになった時7名の男達をボコボコにした。ホストは、再起不能であった。組事務所へは、あやねが丁寧にお詫びをしたが、掴み掛かる5人をあやねが秒殺した事で手打ちとなった。何故か、組長に気に入られお友達の付き合いとして、京都に行くと組長夫婦とお買い物に出掛けていた。

お陰で、あやねは京都のブランドショップに詳しく各ショップに顔が知れ渡っており千尋よりあやねの方が、丁寧に扱われる様だった。

話は、 ホテルに戻り

この後、ホテル内で焼き肉パーティが、行われ またとんでもない出費となった。 


 ≡≡≡≡≡≡  雅の仕事  ≡≡≡≡≡≡



千尋が、学長は画家としても、有名な人だと千香から聞かされ、作品を調べると、日本画から油絵•抽象画と多くの作品が有り、その中から五品を選び 売れたら謝礼を払うと 無理やり使用許可を貰い

“雅”の目玉としての振袖を販売した。

白生地を、綾織りで大学のロゴを入れ、全体を学長の作品のイメージを壊さない様デザインした。

学長は、心配のあまりデザイン画を確認して、千尋のセンスに舌を巻いた。

千香が、一番心配していた振袖であったが、発表の日には、参加8大学から、200名(本人)が家族と共に振袖を見学に来た。その場で決めて貰うのではなく白生地からの説明に専念した。大学別に、そして色別に仮縫いした振袖が、(株)中西の女子社員とマネキンさんにより希望者が羽織り 順番待ちが列をなし雅社員は、嬉しい悲鳴をあげた。

発表の日には、50枚の注文が有り、その日から、注文が殺到し続け中西の会社で常時展示する事とした。袋帯から小物類全てが他社と違い千尋のデザイン物であった。

日に日に注文が増え続けると、中西社長は、仕立てが間に合わなくなるのではないかと 千香のもとへやって来た。

「姉さん、忙し過ぎるが、此からどうなるんじゃ?」

「全大学生協で、展開していないので……」

「まだ 忙しくなるとすると、人手を増やさんとな。」

「事務所は、アルバイトで済むでしょうけど、機場の方はどうですか?」

「仕事をさせてくれと言ってか来てるところが、何軒かあるから 少しづつ出して腕を見てみるよ。」

「お願いしますね。参加大学五分の一もいっていないんです。妹の予想は、聞いてたんですが、恐ろしい仕事量ですから気を付けて、お願いしますね。」

「お互い様やな。 あ!そうだ!アルバイト五名男をまわしてくれ。」

「分かりました。直ぐに手配しますね。」

「それと、振袖だが……不味くなってきた。」

「あと何枚出来ますか?」

「二十枚程です。今でもいっぱい いっぱいで…姉さん! すまんです。」

「いえ!とんでもない枚数ですから仕方ないですよ。大学別で、仕立てまで入って…でも お陰で、今年の予算の八倍です。」

「姉さん!うちもじゃ!ここ数カ月で、五年分をやってしまった。」

「ハハハハ お互い これからですよ。」

「ところで、あの天才は今日居るんか?」

「明日、市長と学長交えて話し合いをする事になってますから、京都に来ますよ。何か相談事ですか?」

「今後の会社の在り方をな…。わしの頭では、想像つかん?」

「まだ 社長に言って無かったですが…ごめんなさいね…妹の方で、事務所を手配してあります。…手狭に成るからって…近所に5階建てのビルが在るでしょう…。」

「誰かが買って…今リフォームしてるヤツだ。」

「あそこ、そっくり 使ってもらうって!」

「そっくりって! あんな手広くなるのか?」

「そうみたいですね。リフォームは1ヶ月は、掛かるみたいですよ。……そうだ!先程話しました市長との会合ですが…社長も出席 お願いします。」


翌日 市長を交えての昼食会が行われた。


「学長、此度は学生に起業させるとは、よく思い切りましたですね。」

「正直 出来すぎです。」

「いや! 日本手ぬぐいなどが見直され実用化して手に入らないと聞きましたよ」

「私も買えなくて待っている所です。」

「生協さんも、降って湧いたような幸運を掴んで……。」

「学生達の努力を見習わなければいけません。」

「社長の千香さんは、皆さんから“姉さん”って呼ばれてるそうで……どうしてですか?」

「此方にいらっしゃる中西社長が “姉さん”“姉さん”って呼ばれるので、自然と皆がマネして…。」

「貴方が、学生達を応援して下さっている中西社長さんですか?今後ともよろしくお願いしますね。ところで立ち上げて3ヶ月半ですか?売上はどうですか?予定どおり行っていますか?」

「今日の時点で予定の3倍の伸びです。」

「頑張って下さい 。貴方は京都の星ですから…。そちらの お嬢さんは……?」

「私の妹で今回の影のプロデューサーとそのお付きです。」

「貴方ですか!学長さんから 面白い子が居ると聞いてましたよ。」

すると 千尋は

「私!漫才出来ませんよ!それに 歌も歌えませんから……。」

「ハハハハ こりゃ私の言い方が悪かった。凄い能力の女の子だと聞きました。」

「他の人より チョッと頭が良いだけです。市長さん 商社から苦情が出始めましたか?」

「君は、鋭い子だね!」

「その為に、呼ばれた様ですね。父からは、商社とは喧嘩をするなと言われております。話し合いでしたら喜んで……嫌がらせ等有りましたら即 喧嘩です。」

「君!即喧嘩だなんて、弱小企業が大企業 相手に喧嘩など出来ないよ。」

「エヘヘヘ 私!喧嘩やって負けたこと無いよ。大企業でも一晩で潰せるよ。でも社員が、可愛そうだから市長さんから、話し合うよう伝えて下さい。」

「弱小企業だから下手に出なさい。私が間に入ってあげるから…。」

「対等な話し合いでしたら いつでも!」

「対等な訳無いだろう!」 と市長は声を荒げた。

学長含めその場の皆は、市長の腹の中が分かった様で、静かに見守っていた。

「でしたら、その商社に伝えて下さい。何かあれば宣戦布告と見なすと!大企業であっても礼節を重んじない所とは、話し合い出来ません。」

「子供だと思い優しく言っているのに失敬だ!学長!ただではすまさん。」

捨て台詞を残すと席を立ち 皆を睨み付けると出ていってしまった。

それ程までに千尋は、言葉と態度で市長を怒らせていた。千香は、慌てること無く平然と千尋に

「千尋!どうするよ?市長を敵にして……?」

「う~ん? あやね! メールを一斉送信して!

   市長を潰せ!!」

あやねは、ノートパソコンを開き 操作をし始めた。一斉送信を済ますとニタニタし始めた。そして

「夕方から、市長逃げ回って私達どころじゃ無くなる。 ケケケケ…笑える。」

「ナニ?気味悪い笑い………教えろ!」 と千香 

すると あやねが即答。

「千尋さんが作ったデータなんです。市長のワイロの収支報告と市長になってからの使途不明金リストを警察始め各機関に送り着けた。すべて海外のサイトを経由して、発信元分からず。ネットにも晒します。動くしか無いですよね 。」

学長が聞いた。

「さっき 一晩で大企業も潰せるって言ったのは、そういう資料を持っているのかい?」

「うん。政府も……ボンよ(笑)」

千尋とあやねは2人して大笑い。

「どこから そういう事 調べるの?」

「ナ イ ショ! 市長は、年内には刑務所ね。芋づる式に何十人も入るけど……。」


案の定 2時間もたたない内に、市長は報道陣に追い掛け回され、翌日には、警察と税務署が総出で市長の自宅から事務所そして市役所まで入りTV や新聞のトップを飾った。

市長は、喚き散らしながら警察に引っ張られ全国の話題をさらった。

商社から、何のアプローチも無く1ヶ月が過ぎた。

      ≪親娘で お風呂≫


「お父様、おフロ 入ったよ。先に入って。」

「着替え、頼むね。」

私は、身体を洗って湯ぶねに浸かって鼻歌など念仏の様にガナッテいた。突然、フロの戸が開いた。

一糸纏わぬ姿で、千尋が入ってきた。この時程自分を悔やんだ事は無かった。私は、近眼であった為メガネが無いと全てボヤけて見える。この時も千尋の姿が、ボヤけていた。勿体無い、本当に勿体無い事である。

「お父様、身体あらちゃった?………残念!」

マンションのおフロより大きいので、千尋は、チャチャっと洗うと 私と一緒にフロの中。

「身体暖まったら、髪洗うかい?」

「ウウン…今日は、お父様の病魔を体内から追い出すの! 30秒程で終るよ。次いでに脂肪も落とす。」

洗い場で、向かい合って立つと両手を恋人繋ぎの様に手をつなぎ “そのまま、ジッと立っててね!”

言われるまま、ボ-と千尋の姿を眺めていた。すると美しい身体が、眩しく光った。光りが私に伝わり、私の身体も光りだした。直ぐに、5センチほどの生き物の様な糸が私の身体から這い出てきた。何千何万と数えきれぬ糸は、洗い場に落ち流されて行った。アッと言う間に、私の腹はへこみ、胸元は厚く、背筋は伸び、別人の身体に様変りしていた。そこへ、あやねが飛び込んできた。

「エロオヤジ!! 何!! 考えているの!!」

あやねは、私の身体を見ると、

「アラ--? 別人の様な身体???」

私は、空かさず、

「あやねのエッチ!! 欲求不満か??」

慌てて、背を見せ、

「親娘で、フロ入るな!! 鬱陶し--」

「親子だから いいんです。」

私は、言い返しながら千尋と湯舟に浸かった。

この時から、自宅以外 千尋の夢遊病がチョクチョク出始めた。夜中に、私のベッドに潜り込んで来て、私の腕まくらで朝まで。素肌に、私様のシルクのYシャツを羽織るだけ、毎回、驚かされてハラハラドキドキ。年寄りの心臓に絶対悪い。でも楽しみでもあった。


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