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男女比の女性が少ない世界でお嬢様配信

作者: リーシャ
掲載日:2026/09/29

 現在、あべこべ世界にて女性が少ない世界で生きているロアメイこと、わたし。齢13歳。まさかのゼロ歳児スタート、なんの説明もなしの、待ったなし人生。

 周りが女の子をチヤホヤチヤホヤ、持ち上げ持ち上げ、しているので我儘姫達が大量に量産。ただでさえ少ないのに人格者減らしてどうするんだって。


「お嬢様配信者になろ」


 皆んな皆んな姫ならば、わたし1人くらいお嬢様のですわ!とかでもいいっしょ。


「ということで、わたしお嬢様にキャラ変するですわ」


「間違ってますよお嬢様」


「かぶってて正しくないよお嬢様」


 家にいる執事達が突っ込む。本来、男女比が偏った世界ではありえないことなのだろうが、気にしないのでこのようにさせている。女の子の家はほぼ、総じて金持ちに養子として出されるか、税金で建てる建物や施設で暮らしたりする。


 わたしの場合施設を建てることにした。使用人も居るし、今わたしに突っ込んだ話もできる人生。


「被っててもなんちゃって言葉だからヨシ!」


「お嬢様はやっぱり変わってるな」


「「うんうん」」


 男達は骨身に染みるくらい理解していた。世の中の女の子達がお嬢様と比べたら我儘モンスターということを。人格者の女の子は粗相をしても怒らないし、我儘なんて滅多に言わない。

 人任せにもせず、自分のことを自分でする子。女の子の世話をする人たちで集まる会があるのだが、彼らから聞こえてくる愚痴やトラブルを聞き、うちの女の子がどれ程稀有なのか、身に染みて分かっている。


「というわけで機材をmazonで購入して、用意して」


「我らがやります!」


「やらせてください!」


「そろそろおれらの存在意義がなくなりそうでぇ」


 凄く張り切っているので任せることにした。


 二週間後。


「出来ました!」


 機材の設置された部屋が用意されおり、使用人の話によれば呟く方のアカウント作成と、呟きにての宣伝、及びテレビの宣伝もしたとか。


「て、テレビって、大袈裟な気が」


 前世の感覚であって、芸能人のようなやり方にビビる。この気の小ささに男達は他の女には到底あり得ないものに、ほっこりしていた。


 使用人は年齢的に下から上まで沢山いる。お嬢様より年下もいる。しかし、特にひどい扱いもなく、男使用人たちの中で彼女は大当たりだとか、SSRだとか密かに言われていた。たいそう他の家の使用人に羨ましいと言われ続けている。


「ええっと、じゃあ、口調をこう、ですわー」


 すると、男性使用人たちがキャーキャーいう。


「いけます!同接300万、いけます!」


「ばっか。お嬢様なら500はいけるに決まってるだろ」


 この世界、女性の配信者がほぼ居ない。居たとしても自分自慢で、おまけに接待とか、魅せるということをしないのだ。寄り添わない配信しかしない。


「500万は流石に行き過ぎですわ」


「ですわ来ましたわ」


「ですわですわ」


「「ですわ!!」」


「わっしょい的な掛け声が爆誕してしまったのですわ」


 突っ込んだ。男性たちは執事試験というエリートな職。ここで働けるのは幸運を使い切ったと思っている。

 配信を開始。最初は、女じゃないだろ的な理由で全く反応がなかった。しかし、どんどん女と知れると怖くなるほど同接が増えていく。


「女っていうアドバンテージがもはや魔法なのですわぁああ」


 無の境地に行きたくなるほどの数に膨れ上がる。色々質問される。それに答えていく。だが、幻想は抱いてはいけない。ここでうっかり自分と他の女性や幼女を同じ扱いにすると、大火傷。


 色々スケジュールを組み、温めていたのでつっかえることなく進める。注意事項を述べるとコメントがザクザクやってくる。なんて、気持ちの良い配信なんだろうか。


 世の中の配信者は、こんな気持ちなんだろうかと想像する。私は、視聴者の数を見ないまま配信を続行する。見ると恐ろしくなる小心者ゆえ。

 配信を終えると、疲れて椅子に倒れ込むように座る。周りのスタッフたちからの、拍手で終わりになる。


 スタッフたちはお疲れ様と言ってくれた。同接はかなり高かったので、投げ応援と呼ばれるものもたくさん来た。ある意味金銭のこれは、どうすればいいのだろうと困る。


 もらえると思っていなかったからこそ、使い道をどうしようかと思う。好きなものを、買えと言われていたから好きなものを買うことにする。


「好きなものを買えと言われても、何を買えば良いの」


「お嬢様っぽいものを集めていけば」


「センス?」


 候補を捻り出した。それはいい!と賛同される。男達は自分のイエスマン(良い意味で)なのでなにを言っても絶賛されてしまう。


 困るんだよ、悩んでいる時は。意見が欲しいのだ今は。候補マンになってくれ。仕方なくセンスとお嬢様らしいドレスをデザインして、発注した。


「二回目しますわー」


 なんとかボロが出ないようにお嬢様言葉をやるようにしたけど、慣れない。産まれてから使っていると言うわけじゃないから、ぎこちないまま。

 二回目の配信はもらった投げ銭でセンスを買いました、ありがとうございます、的なことを言う配信。


「ということですので、なにを買えばいいか候補をコメントよろしくですの」


 告げ終わると次々映像にコメントが流れていく。読めるわきゃない。コメントは使用人達が抜粋していく。これなら、買いやすい。


 二回目は一度目よりもほんの少しだけ余裕を持てた。回数を重ねていくと、きっと慣れると祈る。同接されていくとまた盛り上がる配信に、さようならと言葉を述べた。


「ごきげんようですのぉ」


 センスをひらひらさせて、お終いにした。

 ロアメイはなんとかやり切り、配信が終わると男達に拍手を贈られる。女性視聴者も楽しいとコメントをくれているので、ホッとしていた。


 また次も頑張ろうとご褒美のお菓子をモリモリ食べた。それを撮影されており、のちに配信したらそれはそれですごかったとだけ言っておこう。

⭐︎の評価をしていただければ幸いです。

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― 新着の感想 ―
 ワガママを声に出す事に抵抗感ない人ばかりな世界でも前向きに配信などを行うロアメイさんと、なんだかんだで楽しげに補助やツッコミする執事さん達による明るめな作風のお話、良かったです。
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