7話
トルア「一度に全ての味を味わえる素晴らしい食べ方ですね…美味しい!」
環「ケルアの作り方がよかったのね」
ケルア「環様の食べ方がいいんだと思います。サラダに何もかけなくてもお肉とパンの味だけでも食べられます」
環「塩分にも気をつけないといけないからね…」
ケルア「どうしても国王様が味付けの濃いほうがいいとのことでしたので…」
環「早死にするよって伝えてあげたほうがいいかもね」
ケルア「ご助言頂いたとお伝えします」
環「でも久しぶりに朝からこんなにガッツリしたものを食べたわ」
ケルア「重かったですか?」
環「もう少し軽くてもいいかもね。味は悪くなかったから」
ケルア「ありがとうございます」
トルア「それではお着替えをしてお出かけの準備をいたしましょう」
環「少しだけ休憩させて…時間はある?」
トルア「それではお部屋で休憩されたほうが良いかと、すぐ用意ができますので」
環「わかった」
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トルア「移動中は動きやすいほうがいいですよね」
環「聖女だからってずっと畏まらなくていいの?」
トルア「それは環様をお乗せしていると宣伝しているようなものですからね。移動中まで自分の時間が無くなってしまう
と困ってしまいますよね」
環「その辺融通効くんだ」
トルア「公務自体は向こうでやっていただくので。環様が来たいと言うのであればご用意致しますが…」
環「そのままでお願いする」
トルア「かしこまりました。それではお着替えの方をお願いいたします」
環「わかった」
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環「馬車って乗るのは初めてかも」
トルア「一応この国の酔い止めです。キツくなる前に飲んでいただいたほうがいいです」
環「あんまり乗り物酔いってしたことないんだけど…一応もらっておくね」
トルア「それでは発車致します」
ケルア「発車します」
環「ついてくるのは2人だけなんだ?」
トルア「人が多すぎると戦争などに発展しかねないので少数での移動が基本です」
環「ふーん。色々あるんだね」