4話
トルア「聖女様お疲れ様でした」
環「なんか聖女様って言われると背中がムズムズするから環でいいよ」
トルア「それでは環様、お着替えが終わり次第夜ご飯にいたしましょう」
環「敬称もつけないとダメ?」
トルア「侍女ですので」
環「2人って年いくつ?」
トルア「21でございます」
環「それじゃあんまり変わらないじゃん…嫌じゃないの?」
トルア「誉れでございます」
環「そっか」
トルア「それではお食事へ行きましょう」
―
ケルア「早速お教えいただいたオムマグリゾットです」
環「まさかこれをまた見ることになるとは…」
ケルア「おそらく、お口に合う食事がまだこれしかできないので…」
環「あ、でも美味しいかも」
ケルア「よかったです。香草を少し混ぜてみました」
環「ふぅーん。やるじゃん」
ケルア「ありがとうございます」
トルア「国王様もお喜びでした」
環「え?国王様も食べたの?」
トルア「ぜひ食べてみたいとのことで」
環「そっか…気に入ってもらえたのであれば何より」
―
環「ごちそうさまでした」
トルア「今日のうちに明日のご予定をお伝えしてよろしいですか?」
環「いいよ」
トルア「早速ですが、公務として隣町に出向いていただきます」
環「ここからどれくらい離れているの?」
トルア「丸三日くらいでしょうか」
環「え?」
トルア「丸三日」
環「そんなに離れているの?」
トルア「ええ、ですがご安心ください。そこまで不便はないように致します」
環「ま、いっか。どうせやれることなんて限られているし」
トルア「ありがとうございます。それではお料理教えてください!」