27話
家主と会ってご飯も兼ねて軽く話をした。
物腰も柔らかだし、口調も柔らかい。
悪そうな人には見えないが…。
何となくわかった。
世話焼きが多いのだ。
特に、結婚…だ。
とても愛されているのがわかる。
だから無碍にするわけにもいかないのだろう。
所謂余計なお世話。
環「いい人たちじゃん」
トルア「いい人たち過ぎて困るんです」
環「贅沢な悩みだねぇ…」
トルア「そうかも知れませんが…」
環「大事にしなよ。置いてきた私が言うのも説得力がないかも知れないけどさ」
トルア「申し訳ございません…」
環「良いって。トルアたちが悪いわけじゃないし」
トルア「しかし…」
環「でもさ、二人って美男美女じゃん。言い寄られたりとかしなかったの?」
トルア「基本的に二人でいたのでその…」
環「ああー…カップルに見られてたわけだ。でも似ているから血の繋がりは疑われるんじゃないの?」
トルア「それは…」
ケルア「変装していました」
環「あ、おかえり。ずっと捕まってたのね」
ケルア「ええ、誰かさんに置いて行かれたので」
トルア「環様の荷解きがあったので」
ケルア「そうですね」
環「ほらほら、喧嘩しない」
トルア「ということであまり言い寄られたことがありません」
環「あまり…?」
ケルア「一度お見合いを設定されたことがありまして…」
環「えー!何それ」
トルア「私たちが家を出るきっかけになったやつですね」
環「え?」
ケルア「双子には双子をと…」
トルア「あれは大変でした…」




