19話
それから二手に分かれた。
ケルアは料理を見に。女性二人は服を買いに。
トルア「普段お召しになっているものが気に入らないですか?」
環「別に問題はないんだけど、やっぱり着させられたものじゃなくて自分のが欲しくなるんだよねぇ」
トルア「これなんかどうでしょうか。綺麗な足がいいのでは」
環「だいぶミニだねー…そこまでしなくても楽な格好でいいの。どうしても聖女用の服がキツいから…せめて自由な時だけ楽したいっていうか」
トルア「なるほど…」
環「こんなズボンとか」
トルア「こんなにダボッとしたズボンでよろしいのですか?これ男性ものでは?」
環「それくらいでもいいの。すごい楽なのが一番いいから」
トルア「すごい楽…」
環「そうそう」
トルア「これは?」
環「それはもうほとんど布面積ないじゃん…」
トルア「着るのは楽かと」
環「…過ごしてあんまり目立たない方がいいかな…」
トルア「なるほど…」
環「うん…こんな感じとか」
トルア「綺麗な女性が男性もので固めてしまうとそれはそれで目立つような気がするんですが…」
環「…確かに」
トルア「基本的にここの男性はきちっとしたものを着るので良く目立ちますね」
環「…部屋着にでもしようか」
トルア「それではこれでも」
環「トルア、それ自分で着れる?」
トルア「ご命令であれば」
環「自主的には?」
トルア「着ないと思います」
環「そういうこと」
トルア「これ…すごいお似合いだと思うんですけどね…」
環「えっと…それもうほとんど水着なんだ…それ、ベッドで寝れないかな」
トルア「そうですか…」
環「普段どんな格好で寝てるの?」
トルア「基本は肌着だけです」