12話
トルア「こことか随分硬いですね」
環「イタタタ」
トルア「お顔の浮腫が強いみたいですね」
環「雨が降ると浮腫みやすくなるんだよねぇ」
ケルア「足も張ってますね」
環「いった!」
ケルア「膝裏は大きな血管と神経が通っているのでここが硬くなってしまうと、足の疲れが抜けないんです
よ」
環「あ、でも痛みが引いてきた」
ケルア「痛い理由としてはしっかり血流が流れないとそこに悪いものが溜まってしまうのでそれが悪さしちゃ
うんですよ」
環「へぇ…そうなんだ」
トルア「ここの首筋が硬いと皺になってしまうので気をつけないといけないですね」
環「あー…気持ちいい…」
トルア「ありがとうございます」
環「それにしても何で二人ともこんなに詳しいの?」
トルア「二人で考えることが共有されるということは勉強効率も2倍なんです」
環「あー…それいいかもね」
トルア「二人で専門的なものの勉強を分けていたので色々と知識があるんです」
環「いいね」
トルア「そうですね。人の急所とかも分かりますよ」
環「わかってどうするのよ」
トルア「どうしましょうか」クスクスと笑う。
環「二人ともありがとう。すごい楽になった」
ケルア「いえいえ、しっかりお水も取ってくださいね。悪いものが流れた時に水分を取ると悪いものも流れる
ので」
環「それじゃお水もらいに行こうかな」
トルア「用意してありますよ」
環「さすが」
トルア「もちろんでございます」
環「ありがと」
トルア「それでは明日、早いので早めにお休みください」
環「うん、わかった」
トルア「おやすみなさい」
環「おやすみ」
いよいよ、聖女としての公務が始まる。