11話
天候操作、使った後の反動が大きいようだ。体が動かない。
でも、雨降っている中外出るのも億劫な気がする。
雨が降ると頭痛がする。お医者さんには胃腸が悪いと言われたっけ。低気圧の時むくみが増長して頭痛を引
き起こすんだとか…ハトムギ茶…飲んでから頭痛が減ったんだけど、この世界にあるのかな…。
一日重たい頭をベッドの上に乗せ、横たわっていた。
トルアとケルアが心配してきてくれたけど、こっちには雨頭痛みたいなのはないのだろうか。
作り笑いが通じたのか、それとも心配してくれたのか。その後から入ってこない。
正直頭痛がある時はゆっくりしたい。
―
トルア「大丈夫ですか?」
環「あ…うん」頭痛はすっかり消えていた。とてもいい香りがする。
トルア「これは私が好きな匂いなのですが、いやですか?」
環「ううん、柑橘系の香り好きだから」
トルア「よかったです」
環「今何時?」
トルア「もうすぐで18時になりますね」
環「ほとんど1日潰れちゃったか…」
トルア「明日はお祭りみたいです。そこで楽しみましょう」
環「お祭り?」
トルア「恵みの雨だそうです。聖女様がきたら雨が降った。だからお祭りだ。と」
環「たまたまじゃない…」
トルア「…そうですね。ご飯を食べれそうでしょうか?」
環「うん、食べられそう」
トルア「それじゃ向かいましょう」
―
ケルア「環様お体は大丈夫そうで何よりです」
環「心配かけちゃったみたいだね。ごめん」
ケルア「大丈夫です。移動が長かったり色々ありますからね。疲れてしまうのは当然のことだと思います」
環「確かに疲れが溜まっているのかもね」
トルア「マッサージしましょうか」
環「二人は疲れてないの?」
『大丈夫です』
環「ふふ。それじゃ少しだけお願いしちゃおうかな」