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ドラマよりもドラマみたいな現実にあった恋愛を参考にしたお話 パート2

作者: 小林小吉

〜前回のあらすじ〜

私小林小吉はマッチングアプリで茶髪のギャル系美女さやかと知り合い初めてのデートを行った。

デートの様子やさやかはどんな子なのかは前回を読んでいただきたい。

そこでさやかは元彼とのいざこざで借金があり、それをきっかけで体調を崩してしまい働けずに生活費も借金するようになってしまった。

さやかに同情した私は借金を立て替え次のデートの約束をした。

〜第2章 2回目のデート〜

デートの約束後もさやかとの連絡は毎日行っていた。好きな食べ物、趣味、家族構成、休日の過ごし方などありきたりな話をしていた。特別大きなトラブルはなくデート当日をむかえる。

そして待ち合わせ時間になってもさやかはこない。しかし前回と違い集合時間前に遅れると連絡があった。

「遅れないようにがんばる!」

とはなんだったのか…

今回こそはガツンと言ってやろう。

「りょーかい!まぁブラブラ散歩しつつ待ってるからゆっくりでいいよ笑映画に間に合えば笑」

ガツンと言ってやるとはなんだったのか。私は強く言えないタイプなのかもしれない。私はさやかが遅れてくることも考えて集合時間を映画開始の30分程度前に設定していた。

集合時間から10分。さやかが到着した。

「ごめんまったしょ?でも映画には間に合ったからセーフ!」

にこっと笑いながらさやかは言った。可愛い…めっちゃハグして頭を撫でたい。本人には伝えず私は

「いや、アウトだろ笑10分遅刻笑」

少しいい男ぶって伝えた。

「小吉くんと会うのに気合い入れてとお洒落したから遅れたの」

頬を膨らませながら若干不貞腐れたように言う。

「あーあー期待してたのになぁ笑」

「まぁ今回は映画見れるからいいけど笑」

ガツンとでは無いが遠巻きに嫌味を伝えてやった。さやかは少し不機嫌になりながらも笑顔でこういった。

「遅れたのはごめん笑」

「今日はほんとに楽しみだったから寝れなくて寝坊しちゃったんだ」

「早く行こ!ジュースとポップコーン買わなきゃ」

笑顔で私の手を繋ぎ映画館へと引っ張っていく。可愛すぎる。惚れてまうやろ!私はそう思いながらも彼女の手を握り返し引っ張られて言った。

映画はディズニーのアニメ作品。内容は正直微妙であった。しかし彼女は目をキラキラさせながら

「あの子がすごいかわいかった!!」

「あんな展開になるとは思わなかったね!」

とても楽しそうに話していた。映画を見終わりもう少しゆっくり過ごしたいということになりカフェで談笑していた。

「ほんとさやかちゃんって裏表ない真っ直ぐな子だよね!一緒にいてほんと楽しいよ」

「その後借金トラブルは大丈夫そう?」

楽しい空気に水を指してしまったか?私はふいに言ってしまったことを後悔した。

「うん。大丈夫。」

さやかは申し訳なさそうに俯きながら話す。

「ただやっぱり体調しんどくて働けなくて生活費が稼げないの。」

簡単には元通りですとはならないだろうと思っていた私はたずねた。

「あらま。まぁ簡単には治らないよね。親御さんに助けてもらうとかはできないの?」

さやかは変わらぬトーンで淡々と語る。

「親はもう助けてくれないの。前回の妊娠のこともあって呆れられちゃったんだ。私が男関係でだらしなかったからいけないんだけどさ」

厳しい親御さんだったんだな。その後もさやかの親が厳しい人で協力は求めらない。なんとか1人で生活していかなければならないとの事だった。

「それなら生活費も俺が出してあげるよ。」

都合のいい男すぎないか?私は不安になったがさやかを本気で好きになっていたため気にならなかった。実家で両親と暮らしているため不自由はなかったしなんとかなると思っていた。

「流石にそこまでお世話になる訳にはいかない。自分でなんとかする。小吉くんにお金目的で一緒にいるとか思われたくない。対等な関係でいたいし」

とさやかは強く言う。しかし私は

「俺はさやかちゃんとゆくゆくはお付き合いして結婚したいと思ってる。すごい素敵な女性だしね」

「たださ?お金のトラブルでさやかちゃんが苦しんでるの見てるのは俺も辛いのよ」

「だから暫くお金は出すけど返してもらうから全額!それで問題なくない?」

さやかは泣きながら言った。

「ほんとあたしダメだよね。助けて貰ってばっかりでごめん。」

楽しいデートだったのに泣き顔で終わらせたくないと私は思った。

「泣き顔ブッサイクだぞ笑困った時はお互い様だよ笑貸すだけだから気にしなさるな」

さやかのほっぺたをつつきながら言う。

「ブッサイクってひどくない?それとつつかないで笑」

さやかに笑顔が戻った。

「そもそもよ?幸せになって欲しいから借金も立て替えた。今更何さ笑

生活費も借金も同じだべさ」

「悪いと思ってるならデートを楽しんでよ!俺ほどのいい男いないぞ笑」

言ってて恥ずかしくなった。しかしさやかも満足そうだ。

「いい男なのは間違いない笑」

「ねぇ?小吉くん。お金関係落ち着いたら私と付き合ってくれない?」

「親にもこんなに優しくされたことないし色々トラブル多い私にこんなに真摯に向き合ってくれる人初めてなの」

「私も小吉くんに幸せになってもらいたい。できれば小吉くんの隣にいさせて欲しい」

この子は何を言っている?正気か?

ゴリラとカバを足して2で割ったようなルックスの俺に対して言ってるのか?私は混乱していた。

「そんならすぐ付き合って欲しいかな笑」

冗談だろうと思っていたが次の瞬間

「うれしい!ありがとう!そしたらよろしくお願いします!」

唇に柔らかい感触がした。

「ちょっと!人前だよ///」

キスが初めてだった訳では無い。相手側からキスされたのが初めてだった。私は動揺していただろう。さやかの顔を見ることは出来なかった。

「小吉くん。大好きだよ!これからも宜しくね!」

さやかはそう伝えて帰っていった。

私は暫くその場で立ち尽くし何があったか整理をする為にコーヒーを頼んだ。

…うん美味しい。味も感じるし匂いもある。現実だ。

お金目的で都合よく利用されてるのかもしれないが異性に告白されたのは初めてだったしキスされたのも初めてだった。しかもあんな美人に。

前は付き合うか分からないって言ってたのにすんなり付き合ったなと思いつつも幸せに浸りながらコーヒーを飲んでいた。LINEが来る

「いつまでも寄り道してないでさっさと帰りなさい!ナンパされたらいやだし心配だから!」

さやかからだ。このLINEに対して

「はーい笑風俗とかガールズバーよって帰ろうとしたのに」

とニヤニヤしながら返信した。

「行きたいなら止めないけども私寂しい。」

さやかから返信が来た。

ちょっと困らせてやろうと思ったがこれはやりすぎたみたいだ。

「冗談だよ笑さやかちゃんみたいな可愛い彼女いて行く必要ないしそもそも行ったことないからこわい笑」

反省しつつ返信を送る。

「どこにも行かないでね?小吉くんだけが今の私の支えだから。」

冗談でもこういうのはもう二度と言わないでおこうと思った。

「あとさやかちゃんでない!彼女なんだから呼び捨てかさやって呼んで欲しい。」

なんだこいつめちゃくちゃ可愛いぞ。

「じゃあさやで!さやさやさやさやさやさや…慣れた笑」

こうして私は家に帰りさやと付き合うことになった。

まだまださやのトラブルは続いていく。ドラマティックな恋はまだまだ続く。そのことを小吉は知らなかったし、さやかも思いもしなかった。

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