表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/158

チョコ作りたいな

「無性にチョコ作りてぇ」


角のとがったデビルの少女が言った。


「お前には原料がお似合いさ」


耳のとがったエルフの少女が言った。


港町の喫茶店に二人の姿はあった。


「どういう意味? 生チョコ飲めってか?」


「いや、カカオかじれって意味」


「んーもう。私の食事の水準が低すぎるだろ」


「言い過ぎたわ。ごメンカタメ」


「むかつくわぁ。なんでチョコの話してんのにラーメンなんだよ」


「無性にラーメン作りたいな」


「知らねぇよ、勝手に作ってろ。チョコだよチョコ」


「そっちこそ勝手に作ればいいじゃないのよ。ちなみにホワイトだとなお嬉しい」


「なんでお前にあげる形で話が進んでるのだ。あたしが食うんだよ」


「ケチが。虫歯になってしまえ」


「他人の発病を願うな。お前こそホワイトチョコで虫歯になれ」


「いや、ホワイトなら虫歯にならんでしょ」


「お子様! 発送がお子様のそれ! 10年ほど前からやり直してこい」


「やり直したいよ……やり直せるならね」


「急に重いな。まあ、元気だせよ」


「チョコやるから」


「勝手に台詞の続きを改変すな。まあ、一緒に作るならやらんこともないが?」


「じゃ、いいす」


「ものぐさぁ。怠惰の化身めが」


「チョコ作成に二人も人員割かんでいいでしょ」


「どこの現場? いいからやるぞ。一時間後に準備してあたしんちな」


「しゃーないな。極太持ってくか」


「ラーメンじゃねぇよ」


二人は喫茶店をあとにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ