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ジグソーパズルにさ

「最近、ジグソーパズルにハマっててさ」


角のとがったデビルの少女が言った。


「パズルだけに?」


耳のとがったエルフの少女が言った。


港町の喫茶店に二人の姿はあった。


「ん? どういうこと?」


「……」


「ちょっ、何故に黙るよ?」


「……いやほら、パズルってピースをはめるから……さ」


「あー、そういう」


「ふざけんなよ。私がスベったみたいじゃねぇかよ」


「みたいじゃなくて、そうだろよ。スベってんだろう一目瞭然で」


「あー最悪だわー。もう帰っていい?」


「ダメだろ。お前が奢るっつたんだから。帰るのおかしいだろ」


「さっきの私のギャグとどっちがおかしい?」


「お前の頭」


「なんで勝手に三択目を出すのよ」


「お前に与えられた答えなど選びたくねぇ」


「かっこいい」


「うぜぇー……いいよもう、ジグソーパズルの話させてよ」


「何のパズルよ?」


「お前にしては無難な質問だな。気持ち悪い」


「悪かったわね。ほらアンサー」


「え? あれだよ……三日月と古城の写真的な」


「ええ……何その一周回ってダサいチョイス」


「ダサくはないだろ。というか別に気取って選んだわけじゃねえよ」


「じゃあ何なのよ?」


「いや、デビルにぴったりなイケてる風景だと思って」


「何よイケてるって。完全に気取ってるじゃないのよ」


「うるせぇうるせぇ。本人のモチベーションが維持できればいいんだよ」


「あっそう。で、何ピース?」


「200」


「出直してこい」


二人は喫茶店をあとにした。

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