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買い物行こうぜ

「この後さ、買い物行こうぜ」


角のとがったデビルの少女が言った。


「いいわよ。どこ行くの? 肉屋? 魚屋?」


耳のとがったエルフの少女が言った。


港町の喫茶店に二人の姿はあった。


「たんぱく質! なにそのたんぱく質マシマシなチョイスは?」


「いいじゃないの。必要よたんぱく質」


「必要だけども! わざわざそこを候補にあげんでもよくないか?」


「まあ、そりゃそうね」


「分かっているなら言わんでいいだろ。相変わらず、手間をかけさせてくれる」


「手間ひまをかけて作られたものほど素晴らしいものはないわよ」


「ひま人がなにを高尚なことをいっておるか。で、どうなんだ? このあと時間あるのか?」


「ひま人だから、あるにきまっとるやないかーい」


「自分で言ってて悲しくならないか?」


「悲しいよ。あんたの誕生日会ぐらい悲しいよ」


「あたしの誕生日会は関係ないだろ! ……確かにペットしか参加者いないけどさ」


「水くさいわね、私がいるじゃないの」


「いや、お前毎年、仮病で欠席してんじゃねぇかよ」


「仮病じゃないわよ。前の日にわざわざ断食して体調崩してんだから」


「なんだよその最低な努力。お前は昔からマイナスのためにならなんでもできるよな」


「いやできないわよ。逆上がりとか」


「知るかよ! なんで逆上がり?」


「ほら、私は運動アンチだから」


「オンチな。運動に対して高圧的になってどうする」


「まあ実際アンチ運動ではあるけど」


「ろくでなしめ。なら運動がてらに徒歩で雑貨屋に行こうや」


「仕方ないわね」


二人は喫茶店をあとにした。

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