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異界にさ

「もし異界に飛ばされたらどうする?」


角のとがったデビルの少女が言った。


「がんばる」


耳のとがったエルフの少女が言った。


港町の喫茶店に二人の姿はあった。


「何を?主語がほしいな」


「何をがんばればいいと思う?」


「うわっ、質問で返された」


「奥義質問返し」


「はた迷惑な奥義だな。異界に飛ばされたらどうするという話だ」


「とりあえず探索ね。その世界の情報を集めないと」


「お前にしては真っ当な回答だな」


「へへ」


「いや褒めてねぇよ。まあ情報収集は大事だな」


「大事ね。ダイージね」


「ダイージ? 誰だそれ」


「異界のプロよ」


「意味わからん。どんなプロだよ」


「週二で異界に飛ばされてる。異界慣れってやつね」


「そんな頻繁に異界送りにされてる奴なのか。せわしなさすぎだろ」


「週二はきついはね。生活が崩壊するわ」


「週一でも生活崩壊するだろ」


「ゆえに根無し草ね」


「過酷すぎるだろ。前世でなんかしたのか」


「人を異界に送ってた」


「じゃあ因果応報だな。クズじゃねぇか、週五で送られてろ」


「そこまでいくなら土日も異界でよさそうだけど」


「土日は流石に帰らせてあげたいだろ」


「土日だけ帰らされるのも辛いでしょ」


「もはや異界生活がメインだな⋯⋯なんの話だ」


「土日に人を異界に送るならどうするかって話よ」


「混ざりすぎだろ。総集編かよ」


二人は喫茶店をあとにした。




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