表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
135/158

目がかゆいんだが

「うー目がかゆいぜ」


角のとがったデビルの少女が言った。


「もっとこすった方がいいよ」


耳のとがったエルフの少女が言った。


港町の喫茶店に二人の姿はあった。


「ダメだろ。なんだそのカスみたいなアドバイスは。悪化しちゃうだろ」


「いや別にあんたの目だからいいかなって」


「お前がよくてもアタシがよく……いや心配をしろよ。大丈夫?のひとつも言えんのかお主は」


「大丈夫」


「?をつけろよ。大丈夫じゃないんだよ。完結させるなよ」


「いや結局大丈夫なんじゃないの。じゃあ大丈夫じゃん」


「もう大丈夫を言いすぎて、何がどう大丈夫か分からなくなってきたな」


「ちょっと大丈夫ネタを擦りすぎたわね。目じゃなくて」


「いや全然うまくねぇ。つーか目は擦っちゃだめなんだよ」


「あれなんか、ないの薬とか?」


「目薬か? 薬屋行かんとないな」


「じゃあアロエでも塗りましょうか」


「アロエはそんな万能じゃねぇよ。目にしみすぎだろ」


「良薬は口に苦しよ」


「目だっつてんだろ。なんでわざわざそんな粗治療せんといかんのだ」


「そもそもなんでかゆくなったのよ」


「知るかよ。バイ菌でも目に入ったんじゃねぇの?」


「誰かバイ菌じゃ」


「言ってねぇよ。目に入ったてのは物理的な話だから」


「まあとりあえず応急処置として」


「なんだよ」


「アロエヨーグルト頼みましょ」


「なんの処置なんだ」


二人は喫茶店をあとにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ