表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
131/158

なんかうまい店ない?

「なんか、うまい店知らない? うまいもん食いてぇ」


角のとがったデビルの少女が言った。


「デビルは建造物を食うのか、ゴクリ」


耳のとがったエルフの少女が言った。


港町の喫茶店に二人の姿はあった。


「何その前時代的なボケは。ツッコミづらいんだが」


「温故知新ってやつね、ゴクリ」


「何を偉そうに。あと固唾を飲むな、語尾みたいになってるから」


「わかったゴクリ」


「寄せて来た! いくらなんでもその語尾は斬新過ぎるだろ」


「温故知新した結果がこれよ、クソが」


「温故知新出来てないだろ。それよりもうまい店……うまい料理が食える店は知らないか?」


「わざわざ捕捉をどうも。知らないこともないわよ」


「マジか! 教えてくれ」


「いいだろう。ただし……私を倒せたらな!」


「何その、イベント戦闘の強引な導入的なのは」


「よくあるわよね」


「あるけど。もうちょっと平和的にならないもんかね」


「人は皆、修羅よ」


「重いだろ。そんな作風じゃないんだが」


「月刊誌に移籍したら作風が変わっちゃったみたいね」


「誰も幸せにならないやつじゃん。編集部の思うツボだろ」


「幸せと言えば、うまい料理よね」


「強引に話題を戻した! ありがたいけども」


「いくつか候補はあるけど、何系が食べたい?」


「マジで? そんなに知ってんのか。じゃあ、チャーハン」


「オーケー。じゃあこのあとウチによりましょ」


「お前の手料理かよ」


二人は喫茶店をあとにした。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ