表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
130/158

身長が欲しいな

「もう少し身長が欲しいな」


角のとがったデビルの少女が言った。


「三食牛乳で」


耳のとがったエルフの少女が言った。


港町の喫茶店に二人の姿はあった。


「あーありかもな。珍しくまともな返しだな」


「しかし牛乳以外摂ってはダメ」


「がっかり。全然まともじゃない。狂ってやがる」


「狂い咲き! うおおお!」


「ヤバい。発言が狂い過ぎている」


「果たして発言だけで済むかな?」


「やめろやめろ。店のなかで何をする気だ」


「側転」


「出禁確定。つーか側転できないだろお前」


「半側転が関の山ね」


「何が半分なのだ。逆立ちで止めるのか?」


「逆にすごいわね」


「お前が言ったんだろ。なんの話だ」


「牛乳オンリー生活」


「だから却下だ。トイレが自室と化すだろ」


「やーい、トイレマーン!」


「小学生? お前もトイレ行くだろ」


「よくある論破ね」


「よくあるか? 私の身長の話だ」


「今さら伸びないでしょ。手遅れよ」


「冷たいこと言うなよ。そんなのは分かりきった上での話だ」


「もうあれね、角を伸ばすしかないわね」


「出た、角いじり」


「ノルマ達成」


「んなノルマないだろ。角の長さで身長を偽装しろと?」


「とりあえず2メートルぐらい追加しましょ」


「本体よりデカいだろ。角が本体だろそれもう」


「よっ、角の装飾品」


「誰が装飾品だ。その案も却下だ、アタシの尊厳が消え去る」


「もともとねえだろ」


「ひっぱたくぞ。身長だけでなくアタシは気も短いんだ」


「全然うまくない」


「飛んでけ」


二人は喫茶店をあとにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ