表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/158

明日やるわ

「あれ、めんどくせーな。明日でいっか」


角のとがったデビルの少女が言った。


「どうせなら明後日にしろよ」


耳のとがったエルフの少女が言った。


港町の喫茶店に二人の姿はあった。


「どうせの意味がわからん。というか普通だったら、今日やれよ、とか言って咎めないかい?」


「私が言って説得力があるとでも?」


「うん、ない」


「でしょ? じゃあ、明日でいいんじゃないの?」


「いやーダメだね。ダメな奴の助言なんざ鵜呑みにできんわ」


「じゃあ、今日やれよ」


「今日はめんどくさい」


「あんたの方がダメな奴だろ。そもそもあれって何よ?」


「風呂掃除」


「あーダメだね。それはダメだね」


「やっぱ早めにやった方がいいかね?」


「いや、ダメだね。めんどくさくてダメだね。明日でいいよ」


「そっちのダメ? ダメな方のダメ?」


「ダメな方のダメだね、いやダメだめ」


「いや最後おかしいだろ、無理矢理ダメを稼ぐなよ」


「ダメを稼ぐと何が貰えるの?」


「え? ダメ……ダメージジーンズ?」


「うわ、つまんな」


「お前の差し金だ。私は滑ってないわ」


「滑りっぱなしでしょ。ジーンズより傷だらけよ」


「何をうまいことを。もういいよ、帰ったら風呂掃除やるわ」


「それ、やらないフラグでしょ」


「そうだよ」


二人は喫茶店をあとにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ