表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
119/158

ハロウィンだな

「もうすぐハロウィンだな」


角のとがったデビルの少女が言った。


「おっ、メリークリスマスね」


耳のとがったエルフの少女が言った。


港町の喫茶店に二人の姿はあった。


「いや、ハロウィンだっつてんだろ。話を聞け」


「ごめん。私、メリークリスマス派なのよね」


「どんな派閥? というか、クリスマスでいいよ。メリーつけなくていいだろ」


「なんでも短縮すればいいってもんじゃないわよ」


「短縮はしてねぇよ。メリークリスマスは挨拶だろ」


「豆知識ね。為になったでしょ?」


「お前がな。ハロウィンの話をさせろ」


「ハロウィンといえばあれでしょ、カボチャでしょ」


「ああ、そうだよ。カボチャに顔の加工を施すんだよ」


「言い方。まあ、間違ってはないわね」


「あと、ハロウィンといえばあれだな」


「ジャック・オー・ランタンでしょ」


「それカボチャじゃん。まだカボチャの話するか?」


「いうて、カボチャ以外ないでしょ話題?」


「あるだろほら、トリックオア」


「パンプキン?」


「うーん。悪くないけど、飴とかの方が万人受けしないか?」


「そうね。特に世の中の世知辛さを知らないお子様とかね」


「何でキッズにマウントとった?」


「キッズぐらいしかマウントとれないでしょ」


「エルフのクズ。お前なんがトリック一択だ」


二人は喫茶店をあとにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ