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巨大ゴーレムをさ

「巨大ロボッ……巨大ゴーレムを操縦してみてぇな」


角のとがったデビルの少女が言った。


「世界観への配慮、ご苦労様です」


耳のとがったエルフの少女が言った。


港町の喫茶店に二人の姿はあった。


「ふぅ、あぶねぇあぶねぇ。こういうの大事だからさ」


「まあそうね。で、巨大ロボットが何?」


「うぉい。配慮が、アタシの配慮is無意味」


「ああごめん。巨大ゴーレムロボットだったわね」


「もういいよそれで。人生で一度は乗って見てぇよな、カッコいいし」


「いやいや、あんたが乗れるのは調子ぐらいでしょ」


「ふざけんな。だれが天狗野郎だ」


「いや、天狗にしては鼻が短すぎるでしょ」


「天狗じゃねぇよ。デビルだよ」


「天狗ロボット?」


「何それ? 翼とかで飛べたりしそう」


「いや、鼻で攻撃する」


「鼻ばっか。鼻ばっかいじりすぎだろ。天狗もっと他にも特徴あるよ」


「ああ、うちわとか?」


「お、うちわ型の武器。斬新でいいね」


「うちわ型の鼻」


「斬新すぎるだろ。あと、もう鼻はいいよ」


「まあ、ロボットって頭部が身体に対して小さめだから、鼻がどうとか関係ないか」


「何か勝手に納得しとるが……もう天狗型でもなんでもいいからロボットに乗ってみたいって話だ」


「乗るのは勝手だけど操縦は? 知識と技術が必要でしょ」


「いや今どきは自動操縦でしょ」


「あんたが乗ってる意味よ……」


二人は喫茶店をあとにした。

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