表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旅行先で目を覚ましたら村上義清になっていた私。そんな私を支えることになったのがアンチ代表の真田幸隆だった。  作者: 俣彦『短編ぼくのまち』
同盟崩壊

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

548/653

ところで

 上杉輝虎の許可を得て上野への動きを活発化させる真田幸隆。その頃……。


私(村上義清)「ところでお前の方はどうなんだ?」

春日虎綱「殿の動きには迷惑していますよ。」

私(村上義清)「お前の管轄地には影響していないだろう?」

春日虎綱「本気で言っています?殿が今、戦っています北条は氏真から駿河と遠江を継承しているんですよ。その遠江の一部を私が管轄しているんですよ。」

私(村上義清)「しかし北条が手に入れているのは大きく見積もっても駿河東部。それも水軍が無い武田が手を出す事の出来ない海岸部だけ。その他の駿河は義信が押さえているぞ。」

春日虎綱「確かに北条が井伊谷に辿り着く事は出来ないでしょう。駿河はほぼ武田が手中に収める情勢にありますから。問題なのはその武田です。駿河遠江が北条と言う事は、北条と対立する武田が進出する可能性がある事を意味しています。幸いにしましてうちと武田の関係は良好であります。関東では連携して北条と相対しました。今後もその関係は重視するべきであります。しかしそれはあくまで関東においてであります。問題は……。」


 その火の粉が遠江にも及ぶ事が確実である事。


春日虎綱「遠江は現在、北部はうち。西部は徳川。そして東部。天竜川以東は朝比奈など今川の家臣が押さえています。ただその東部は一時期、義信が管理していた場所でもあります。戦力を駿河進出に集中させるため撤退しましたが、いずれ再進出を図る事が目に見えています。ここで問題となりますのがうちと徳川の関係であります。徳川との間には三河遠江において線引きを終えています。しかし武田との境は確定していません。以前の境はあくまで氏真の保護が目的でありました。その氏真は北条の保護下に入り、駿河遠江両国を北条の手に委ねています。その北条と武田は対立しています。関東においても。駿河においても。そして遠江においても。

 一方の家康はどうでしょうか?将軍様より認められているのは三河と遠江であります。これに今、氏真を助けるため駿河を奪還する。と言う作戦が追加されています。東海道は今後。武田徳川。そして北条の三者による争奪戦が勃発する事になります。その時、我らは無関心を決め込む事は出来ません。何故なら我らは三河と遠江の一部を領有しているのでありますから。武田と徳川のどちらかを選択しなければならない時期が近付いています。ただうちはまだ良い方です。大変なのは……。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ