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旅行先で目を覚ましたら村上義清になっていた私。そんな私を支えることになったのがアンチ代表の真田幸隆だった。  作者: 俣彦『短編ぼくのまち』
元亀争乱

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偶然の

 将軍足利義昭。調停役として二条晴良を派遣。二条晴良は元服に際し足利義昭の父12代将軍足利義晴の偏諱を賜い晴良と名乗り、その後順調に出世。1548年に関白に就任するも一度辞任。


私(村上義清)「何があったの?」

春日虎綱「詳しくはわかりませんが将軍様の兄君義輝様が三好長慶との争いに敗れ、京を逃れた時期と重なります。その後就いたのが一条兼冬。その彼が在任中に崩御された後就任したのが近衛前久であります。」

私(村上義清)「あぁ……。あいつか……。」


 上杉輝虎を関東の沼にはめた上、本人はとっとと京に戻った人物。


春日虎綱「近衛の話を続けますと、その後も引き続き関白の仕事を続けていました。しかしそんな平穏な日々を打ち破る出来事が発生しました。それが……。」


 将軍足利義輝暗殺。


私(村上義清)「近衛も参加してたの?」

春日虎綱「わかりません。わかりませんが、義輝様暗殺を実行しました三好三人衆が頼ったのが時の関白、近衛前久でありました。」

真田幸隆「関わっていますね。」

春日虎綱「その後、近衛は三好三人衆のために動きます。その結果……。」


 足利義栄将軍に就任。


私(村上義清)「朝廷は穢れを嫌うが故、武力を持ってはいないからな……。自分の身を守るためには仕方が無いとも言えるか。」

春日虎綱「しかしこの時の行動が裏目に出ます。」


 織田信長。足利義昭を奉じ、三好などを打ち破りながら上洛。


春日虎綱「近衛は将軍様や信長。更には、義輝様が京を離れた際関白を辞任した二条晴良から糾弾されることになります。その結果……。」


 近衛前久。朝廷から追放された上、関白職を解任。


私(村上義清)「今はどうしているんだ?」

春日虎綱「石山に居ます。」

私(村上義清)「本願寺で何をやっているのだ?」

春日虎綱「法主の顕如と三好三人衆との間を繋ぐ役目を担っているそうであります。」

私(村上義清)「将軍と連携しているって事?」

春日虎綱「いえ。将軍様と近衛の関係が最悪である事に変わりありません。」

私(村上義清)「ん!?」

春日虎綱「偶然時期とやった事が一致しただけであります。目的は異なります。将軍様が三好並びに本願寺を動かしたのは邪魔な信長を排除するためであるのに対し、近衛が三好と本願寺を引き合わせたのは自身を糾弾した将軍様と二条を排除するためであります。」

私(村上義清)「信長に対しては?」

春日虎綱「将軍様の後ろ盾である事に関して見れば近衛の敵になりますか……。ただ彼の目的はあくまで将軍様の排除であります。」

私(村上義清)「じゃあ仮に信長の排除に成功した後は……。」

春日虎綱「えぇ。近衛と将軍様の間で諍いが始まる事になります。」

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