マスク不足(二百文字小説)
「お姉ちゃんは出かけたの?」
「マスクがないので朝から行列に並んでいるよ」
「さっちゃんはマスクある?」
「偶然、マスク不足になる前に買っていたからまだ大丈夫」
「父さんは買い損ねてもうなくなりそうなんだよ」
「ふうん、大変だね」
次女の朔弥は父の遠回しの訴えを気づかないふりをして出かけました。
父が落ち込んでいると長女が帰って来ました。
「お姉ちゃん、マスク買えたの?」
「教えない」
長女も父に冷たかったのでした。
「お姉ちゃんは出かけたの?」
「マスクがないので朝から行列に並んでいるよ」
「さっちゃんはマスクある?」
「偶然、マスク不足になる前に買っていたからまだ大丈夫」
「父さんは買い損ねてもうなくなりそうなんだよ」
「ふうん、大変だね」
次女の朔弥は父の遠回しの訴えを気づかないふりをして出かけました。
父が落ち込んでいると長女が帰って来ました。
「お姉ちゃん、マスク買えたの?」
「教えない」
長女も父に冷たかったのでした。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。