18:00〜18:15
時刻は午後6時。どうやら小学生達は学校行事の話をしているらしかった。
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『……』
また、つい会話に混ざってしまった。頭の中だけで女子小学生の会話に混ざるオッサン。病気では?
いや、嫁と子供がいるし、大丈夫だし……
自分への疑心を押し留めつつ、真後ろの会話へと耳を傾ける。
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「……ただでさえ運動苦手なのに、順位まで付けられるなんて酷い」
ズル休みとかで良いだろ。
「私はズル休みで良い……だからズル休みのいい方法教えて……」
「醤油が体に入ると体の細胞が壊死して、体調が悪くなるんだよ〜」
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『……』
果たして俺が子供の頃、こんな会話をしていただろうか。もっとバカだった気もするし、もっと賢かった気もする。
注文したハンバーグセットを口に運ぶが、相変わらず私の意識は完全に真後ろへと向かっている。
しかし、少し気をそらした隙に学校の話は終わったらしい。今は家族の話へと話題が転換していた。
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「そういえばこの前、ママに年末近いから部屋の片付けしろって怒られたんだよね〜」
「そんなことないし! ヴィレバンと同じくらい整理されてるし!」
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「……あのさ、冬にこんな事言うと体温破綻者だと思われるかもだけど、なんか暑くない?」
『誰か体温破綻者に触れてくれ。めちゃくちゃ渋い若者言葉なの?』
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「ごめん……みんな注文決まったと思って店員さん呼ぶボタン押しちゃった」
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『……』
愛は注文通らないだろうな。そんなことを考えながら、俺はハンバーグを口に運んだ。
それにしても、この女子小学生達は普段どんな会話をしているのだろうか。出来れば、学校生活を覗いてみたいモノだ。