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第51話:「もちろんだっ(≡ω)!」「楽しみにしています!」

「……(幼女に突っ込むとか、だんじょんますたーのろ〇こんエッチ(///∀)♪)」

 水色の美幼女の姿で、頬を青色に染めるスラちゃん。

 コレ、俺が悪いの?

 幼女にロ〇コンとか言われてしまって、精神的なダメージが計り知れないんですけれど……(Tω)ノシ


「くすくす♪ おにーさんとスラちゃんは、本当に仲が良いんですね」

 俺とスラちゃんを見ながら、ディルがそんなことを言ってきたけれど……うん、的外れですからね? この状況は、俺が(もてあそ)ばれているというのですよ?

 でも、スラちゃん的にはちょっと違ったらしい。

 嬉しそうな笑顔でコクコクと首を縦に振っているから。

「……(うんっ♪ ボクとだんじょんますたーは、とっても仲が良いんだよ♪)」

「……」

 それ、多分、スラちゃんの勘違いだよ?――とは、流石に言葉面が冷酷すぎるから口には出さない。


「……(むぅー! 何かだんじょんますたーが不本意そうな顔をしているー(≧ω)!!)」

 若干嬉しそうに唇を尖らせているスラちゃん。その表情で、思わず仕方ないなぁ……と感じる俺がいた。

 そう、ダンジョンの仲間の中に、1人くらいは悪戯好きな子がいても良いだろう。いざという時にも、俺の心やみんなの雰囲気を和ませてくれるだろうし。


 スラちゃんの頭にポフポフと手を乗せて、軽く撫でる。

 俺の認識が変わったのが分かったのか、スラちゃんがはにかむように小さく笑う。

「スラちゃん、悪戯はほどほどにね?」

「……(もち♪ ボクは立派な淑女になってみせるから!)」

 そう言って、満足したのか俺のそばから走っていなくなるスラちゃん。

 彼女の今後に、期待しておこう。


 ――さて、それじゃそろそろ魔物のみんなと挨拶をしようかな? 俺としては、ある事実に気づいてしまった以上、このままずっと指摘しないでおく訳にはいかないし。

「サキ姐さん、エゼル? そろそろ起きて~♪」

 腕の中で大人しくしている2人に声を掛ける。でもエゼルもサキ姐さんも反応しない。


「エゼル、起きて?」

 俺の呼びかけに、エゼルは反応しない。

 ――いや、狼耳がピクピク動いているのは気付いているけれどさ。

「サキ姐さんも起きて下さい?」

 サキ姐さんも、俺の呼びかけに反応しない。

 蝙蝠の羽と尻尾がビクッ! と動いちゃったのは見逃していないけれどさ。


「2人が狸寝入り(たぬきさん)しているのは、俺も気付いていますよー? 今、ここで起きてくれたら、今度は膝枕してあげてもいいんですけれど、残念だna――「「マジ(本気です)かッ!?」――うん、おはよう♪」」

 腕の中で跳び起きた二人に、俺は笑顔で挨拶をする。


 ちょっとばつの悪そうな顔をしているサキ姐さんと、尻尾をフリフリしていてご機嫌なエゼルが、なんか両極端だけれど……そんな二人を見ていると、自然と笑顔になっていた。

「なぁなぁ水島おにーさん! 今度エゼルを膝枕してくれるって本当なのかっ!?」

「ほんとですか?」

 キラッキラの瞳で俺を見てくるエゼル&何も言わないけれど、ちょっとだけ頬を赤く染めて期待した目で俺を見てくるサキ姐さん。うん、さっきの言葉が「2人を起こすための冗談だよ?」とはとても言えない雰囲気ですね。


 正直、この2人に膝枕をするのは少し恥ずかしい気がするけれど。

 だからと言って、エゼルとサキ姐さんを傷つけてまで拒否するようなことじゃないな、膝枕は。

「……分かったよ、今日は難しいかもしれないけれど――近いうちに、2人が良かったら膝枕させてね?」

「もちろんだっ(≡ω)!」「楽しみにしています!」

 嬉しそうに言葉を重ねて抱き合う2人に、俺も少しだけ頑張ろうと思った。

 さて、魔物のみんなに挨拶をしましょうかね♪



(次回に続く)

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