何とかなったね
前回までのあらすじ。
いきなり死にそう。
……………
(えええええ!?これっちょっどうしろって…ゲホゲホ)
『早く…まじで……死ぬぞこれぇ…』
(水水、水ううう!!とりあえず出てこーい!!!)
《承知。初級魔法【ウォーターボール】発射》
ボッ!
シュウゥゥゥゥゥゥゥゥ……
声が聞こえると、目の前に巨大な水球が突如現れ、周りを消火していった。
「あっぶなあぁぁぁ…なんつー傍迷惑な魔法よ…てかいたたたた……」
『全身大火傷じゃな…回復を頼む』
「わかってるわよ」
(最上級回復魔法、創生!)
《承知。…神域【ヒール・サンクチュアル】発動》
瞬間、私とピュリーの体が光に包まれる。2秒ほど間を置き、光から2人の体が見えてきた頃には、2人の体の傷はすっかり癒えていた。
『お主と言う奴はいつもいつも…』
(え?なにこれ、すごい!なにもなかったみたい!)
『当たり前じゃ。今の魔法は神域魔法といっての、本当だったら神のみが使える魔法なのじゃよ。それをお主は軽々と…はあぁぁ……』
(…もしかして……やりすぎた?)
『やりすぎどころではないわ!!この魔法は本来四肢が欠損していたり心臓が破裂してしまっていたりするものに使う魔法じゃぞ!?たかが全身火傷程度上級魔法でなんとかなるわ!!』
この世界での魔法は、初級魔法、中級魔法、上級魔法、超級魔法、絶魔法、極絶魔法、そして神域魔法に分けられる。
この程度の怪我で最上級の魔法を行使するのはもったいなさすぎるというものである。
(そっかー…。っていうか、さっき初級魔法で消火したよね?あんなんで大丈夫だったの?)
『魔法の威力は発動者の魔力量に比例する。お主の魔力は常人とはかけ離れているゆえ、あの程度初級魔法で十分なのじゃよ』
…ズシン…ズシン
(え、じゃあ上級とか超級とか使う時って…)
『詳しくは言わんが、まあかなり限られてくるじゃろうな』
…ズシン…ズシンズシン
(そっかー…。残念。ま、とりあえずまた新しい魔法覚えられたから良しってことで!)
『…なにも良くないわ。早速感覚が鈍っておるのう』
…ズシンズシン…ズシンズシンズシン
(っていうかさぁ……さっきからでっかい足音が聞こえてきてると思うのは私だけ?)
『…奇遇じゃな、わしもそう思っとったところじゃ』
するとすぐに、
グギャアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!
仲間を殺され怒ったヒュージ・リゼリオムの大群が押し寄せてきた。
数は、確実に20は超えているだろう。
ここまで揃うと壮観である。
(……はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…めんどくさぁい…)
『誰のせいじゃ誰の』
(いやあれは仕方ないでしょ!)
『お主があんなフラグ立てるからじゃろうがぁぁぁ!!』
(あああああもう!めんどくさい!魔法創生!チェイスレーザー!!)
《思考内魔法分析…完了。【チェイスレーザー】発動》
無機質な声と同時に、無数に散らされた光球からレーザーが発射される。
発射されたレーザーは、目標物を全て貫き、 光の猛攻が終わる頃には、そこには穴だらけのヒュージ・リゼリオムの死体が大量に転がるのみとなっていた。
『お、周りを壊さずに…なかなかやるのぉ』
(でしょでしょ!?私だってやればできるのよ!)
『なんでさっきブラスター撃っちゃったかなぁ…』
(……)
『…全く……』
(はぁ…でもこれでやっと学園にいける…)
『ちなみに現在時刻は10時15分。大幅どころじゃなく大遅刻じゃ』
(ぬおあぁぁぁぁぁ!!)
はい。今回も文章の構成がクソ以下ですね。マジ小説ムズイ。
なんとかストーリー構成は最後までできましたが、まだまだ曖昧なところだらけのままです。
まあ、文章の構成は書いてるうちに直していけばいいかなぁと思っています。
なんとか次回も頑張ります。