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私、口軽いのかなぁ…

「おお!ようやくきたか。待ちくたびれたぞ」


ソファに座っているアリシアが立ち上がる。

もう玉座に座っていた時のような風格は感じられなかった。


「それで、今回はどのような御用件でしょうか…」


「まあ、そこまで畏まらずとも良い。とりあえずそこに座れ」


「…はい」


一抹の不安を抱えながら、向かい側のソファに座る。


「…さて、それでは私とリィ以外はこの部屋を出てくれ。絶対命令だ」


「「「!!?」」」


国王と他のものが二人きりで話をするなど前代未聞。

ましてや、今日子爵になったばかりの少女と、だ。

しかし、命令とあらば従わぬわけにもいかず、渋々といった様子で他のものは出て行った。

そして、全員がいなくなると…


「…はぁぁぁぁぁ……」


「…へ?」


二人きりになった瞬間、雰囲気がガラリと変わった。

まるで同級生と話しているかのようだ。


「ああいった堅苦しい場所はどうも苦手でな…いつまでも慣れられんわ」


「はぁ…作用ですか…」


「お主もこう行った場所じゃ。プライベートくらい友達のように接してくれる方が、こちらとしてもありがたいのじゃがのぉ」


「はい、承知いたしました」


「敬語もなしじゃ」


「…うん、わかった」


「それで良い」


いくら二人きりとはいえ、相手は現国王。

いきなりタメ口を聞けと言われても、精神的疲労が半端ではない。

そんなことを考えている私をよそに、アリシアはどんどん話を進めて行く。


「それなら、我とは今日から友達じゃな?タメ口で話せる仲なんじゃし」


「…うん」


「しかし、友達になるにあたって一つ決めたいことがある」


「…うん」



「『お互い隠し事をしない』じゃ」



「…うん…あっ!!」


生返事をしていたらとんでもないことを約束してしまった。

とんでもない隠し事をしている私は、すごく動揺していた。


「…フフッ、リィはわかりやすいのぉ…さて、その秘密を話してもらおうか」


国王に言われたのではしょうがない。


「…どうしても言わなきゃだめ?」


「どうしてもじゃ」


「……」


「……」


「…やっぱりだめ!言えない!」


「なんじゃ、面白くないのぉ。お主の秘密くらい、詳細はわからんが何についてかくらいはわかる。さあ、とっとと白状せい。『適性魔法について』」


「!!」


「やっぱりか…王立学園の生徒の適性についてはここにも情報が回ってくるのじゃが…確かお主はトリプルじゃったな?」


「…うん」


「はじめにトリプルの文字を見たときは当然驚いたが、そのあと学園であったことなどの報告を受けていると、どうも腑に落ちなくての。なんでも、高度な回復魔法を使うようじゃないか」


「…!! なんでそのことを…」


確か回復系魔法を使ったときは周りの人の記憶消去はしているはず…あっ!


「確かお主が学園初日に登校している途中じゃったな。ヒュージリゼリオムの大群と遭遇したじゃろう。そのくらいの報告はこちらにも入ってくる。勿論、お主が全て殲滅したということもな」


やってしまった。

そういえば初日のあれは記憶消去してなかった…。


「まあ、攻撃魔法に関してはどうやら適性属性と噛み合っているようだが、回復魔法についてはなんだ?お主には無属性の適性はないじゃろう。まさか初のクオーターか?」


…もう隠し立てはできない。

そう直感した。


「…ううん、私の本当の適性はクオーターでもトリプルでもないよ」


「トリプルでもないのか!」


「うん、それで、私の本当の適性は…創生魔法」


「創生…魔法?聞いたことがないが…」


「そりゃそうだよ。だって、本当はこの世に存在しないものなんだから」


「!! …だから最後まで渋っていたのか…それで、その創生魔法とやらは何ができるんだ?」


「言葉通りの意味だけど、全てを創生することができる魔法。例えば、存在しない魔法でもね」


「存在しない魔法…まさか、蘇生魔術や転移魔術もか!!?」


「うん、転移魔術はすでにやったことあるけど…」


「……」


流石にこれにはアリシアも絶句するしかなかったようで、口をあんぐりと開けていた。

数分後、正気を取り戻したアリシアは、いきなり険しい表情になり、尋ねてきた。


「リィよ…まさかこの国滅ぼそうとか考えてないよな?正直今のこの国の戦力では、お主相手に10秒、いや5秒も持たないじゃろう」


「まさか!!私だって学園生活も楽しいですし、何より国を滅ぼすなんてそんな真似できるはずがありません!」


自然と私も敬語になる。


「そうか…それならいい。これからもこの国のために頼むぞ」


「はい。精一杯尽くさせていただきます」


……………


そのあとは、軽く雑談をして家に帰った。

家に帰ると、両親が玄関で出迎えてくれた。


「リィ!心配したぞ…なんでも、王城に呼び出されたんだって?何を話したんだ?」


「リィ!やっと帰ってきたのね…あんまりにも遅いからお母さん心配しちゃった…」


王への謁見よりも両親への説明の方が大変だった。


ここ最近リグちゃんが置き去り。次はいつ出てくるかなー…なんて言ってると次話で出て来たり?

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