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私、負けず嫌いなので

またまた随分更新が遅れました…。

「それでは、魔法の練習を始めていきます。まず魔法というのは…」


全員の魔力測定が終わり、魔法の練習に移る。

最初に先生から魔法についての簡単な説明があったが、簡潔にまとめるとこんなかんじ。

・魔法は、体内に流れる魔力を体外に放出、操作することで攻撃や防御を可能にするものである。

・それぞれの個体は適正属性を持っており、それ以外の属性が使えないわけではないが多大な労力を要する。

ということ。


「それでは、初級魔法から練習していきましょう。できた人は、中級魔法の練習に移ってもいいわよー」


そして、先生のその一声で練習が始まった。

それぞれの属性の基本初級魔法は《〜ボール》という形である。

ファイアボール、グラウンドボール、カースボール、といった具合だ。


「ファイアボール!グラウンドボール!」


もちろんマルラは真っ先に魔法を完成させ、自慢している。


「ふふん、これくらいできなくてはガウィル家の名が廃りますわ!それでは先生、中級魔法に移っても宜しくて?」


「…ああ!いいですよ。しかしやはりなんというか、さすがですね…」


先生もこんなに早くできるとは思っていなかったらしく、驚いた様子だった。

私もファイア、ウォーター、スパークボールくらいならすぐにできるが、なんだかそれでは負けた気がしてスッキリしないので、


「…バーンウォーターボール、エレクトロウォーターボール、エレクトロバーニングボール、ネオファイアボール、ネオウォーターボール、ネオスパークボール、同時生成!」


ボッ!

六つのボールが目の前に現れる。


「…リィさん?それってもしかして…」


「あ、はい。属性複合魔法です」


「……」


驚くのも無理はない。

属性複合は上級技術であり、上級技術、上級魔法というのは20年以上魔法のキャリアがないと行使できないと言われるほどの高難度魔法なのである。

しかも同時生成。上級魔法を同時生成できる者は、この世界で数えるほどしかいない。

それを今日、練習を始めたばかりの6歳の子供がいきなりそんなものを使ってしまっては、もうヴィエラも絶句するしかなかった。


「…とりあえず、中級魔法の練習に移ってね……」


そう言うと、心底疲れた様子でヴィエラは去っていった。

入れ替わりでマルラがやってくる。


「…あなた、それは嫌がらせですの?まるで私なんか目じゃないと誇示するかのように上級技術を軽々と!」


「はい。私負けず嫌いなので」


「奇遇ですわね。私もとても負けず嫌いなんですの。…イグニスレイン!」


そしてマルラは、私が始めるよりも先にさっさと練習を始めてしまった。

中級魔法…私はとっくにクリアしている。何しろ最上級魔法まで使ってしまったのだ。既に全ての魔法があくびをしながらでもできるくらいのレベルである。

しかしやらないことには次に進めないので、とりあえずやっておくことにする。


(魔力を最小値まで下げて…)

「…エクスプロードランス」


リィがめんどくさそうにそう言い放つと、炎の巨大なランスが訓練場の壁めがけて飛んでいき…突き抜けた。


「なんでぇぇぇぇ!!?」


《訓練場全体に緊急魔力防護壁展開、強化。ランス消滅確認、壁の修復、完了》


予想外の事態だったが、創生魔法のお陰でことなきを得る。


(おかしい…すっごい威力下げたはずなんだけど…)


壁が壊された時の突然の大きな音で、全員の視線がこっちに集まるが、既に壁は直された後なので何も残っていない。

皆不思議な顔をして練習に戻るが…


「…あなたねぇ……」


マルラだけは事の一部始終を見ていたようだ。


「あはは…かなり加減したんですけど…」


「…こんなんでいい気にならないことね!すぐに追いついてやるんだから!」


どこか悔しそうでもあるそのセリフを言い放つと、マルラはまた練習に戻っていった。

そのあと先生が来たのだが…


「…リィさん」


「なんでしょうか?」


「…校内での攻撃魔法の行使はいけないっていったでしょう?」


「…あ」


少しお叱りを受けた。




その後私は先生に提案し、自分で作った防護壁の中で魔法の練習をすることになった。

外からも中の様子は見えるので安心である。

しかし当の本人は、暇を持て余していた。


(ああ、暇すぎる…ん?)


1人、目にとまる女の子がいた。

その子は、周りの子がれんしゅうしているなかで1人だけただ突っ立っているだけであった。

一体何があったのだろうか。

6歳たる所以だろうか、好奇心が抑えられず、その子の元に私は近づいていった。


「ねえ、あなた」


「ひゃい!なんでしょうか…ってリィさん!!?」


〔トリプル〕というだけで私は既にこのクラスでは誰もが知る人となっているらしい。

もともとその子は人見知りだったようで、少しふらふらしていた。

しかしそんなことは関係ないとばかりに、私は質問を重ねる。


「どうして何も練習していないの?」


「!、……」


するとその子は、すこし驚いたような表情を見せたあと、また黙り込んでしまった。

しばらく沈黙が続く。

そして、その子が口を開いた。


「…私ね、適性属性がないの」


さあ、しばらく書いてなかったせいかさらに構成がゴミ化している感じがしなくもないですが、これからも気の向くままに投稿していきます。

よろしくお願いします。

評価、ブックマーク等、本当にありがとうございます。

こんな作品でよければ、いつでも思い出した時にいらしてくださいm(_ _)m

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