規格外は大変ですねぇ
眠い…。
うとうとしながら書きました。
「はい…色々ありすぎてみんなかなりぐったりしているようですが、これから魔力量測定を行います。やり方はその都度説明するからとりあえず適当に並んでください」
魔力量測定では適性魔法検査と違い、個体が持つ単純魔力量を測定するもので、この検査で最初の格付けが行われる。
単純魔力量以外の魔力というのは、魔法によって一時的に魔力量を引き上げた場合などに加算される魔力の事である。
「3316」「4137」「3197」「4671…お、ちょっと高めね」
ヴィエラ先生の声がこちらまで届いてくる。
だいたい3000〜4500くらいの魔力量が一般的のようだ。
そして、
「次…マルラ・ガウィルさん」
マルラの番だ。
すこし緊張したような素振りを見せたマルラを見送ると、一気にクラスの皆が騒ぎ出した。
やはりダブルということもあってか、かなり注目されているようだ。
「お、測定完了…って、え?きゅ、9948!!?」
ヴィエラ先生があまりにも大きな声で叫ぶものだから、クラス全員にその情報が一気に行き渡った。
測定を終えたマルラは、全員から賞賛の拍手で迎えられた。
本人も「ま、まあ当然の結果ですわっ」と言いながらも、かなり嬉しそうだ。
感情が顔に出やすいタイプの人だな。
「次は…リィ・ファルスフォードさん」
皆マルラに注目していたため、私が呼ばれても誰も振り向くものはいない。
今のうちにと、私はそそくさと測定所に向かった。
……………
「さて、それじゃあリィさん、この板に手のひらを乗せてください。しばらくすると、測定結果が出ると思うので」
「わかりました」
そう言って、板の上に手を乗せると…
シュッッッ…
「へ?」
「ん?何のおt…」
ボシュッ!!!!!!!
シュゥゥゥゥ……
突然、板が爆発した。
「えっ!?」
「はぁ!?」
咄嗟に私は私とヴィエラ先生を魔力防護壁でガードし、破片を防いだので2人とも無傷である。
「「…………」」
沈黙が続く。
「…ええと…聞きたいことはたくさんあるのだけれど…まずなぜもう防護壁が使えるの?魔力の層を作るほどの緻密な魔力操作はすごく難しいはずなんだけど」
「…ああ、ええと…」
「うん、なに?」
「勘ですかね」
「…はぁ?」
「いえもう、本当にほとんど勘なんですよ。まともな説明じゃなくて申し訳ありませんが」
「そう…まあ、言えない事情があるなら余計な詮索はしないけど…あら?この破片何か…」
そこに落ちていたのは、先程爆散した板のかけらである。
そこには、文字が書いてあった。
“測定不能。測定不能。システムオーバーヒート、爆発5秒前、4、3、2、1、”
そこで文字は途切れていたが、これだけ情報があればもう十分であった。
「…リィさん」
「…はい」
「先生の許可を取ってない時は校内での魔法の使用は禁止ね」
「そんなぁぁ…」
「まあ、しょうがないでしょ。そこはうまく我慢してちょうだい」
「…わかりました」
しぶしぶ、という感じで少し遅れて皆の元へ帰ると、全員の視線がこちらに集まった。
板が割れた音を聞いていたものもいる中で、当然といえば当然である。
また、リィ自身の美貌も男子をより心配にさせる要素であった。
心底ホッとした様子がうかがえる。
そこまで私が心配か…。
そして、全員の視線がこっちに集まったままで、
「はい。全員魔力量測定はおわったかな?そうしたら、次はいよいよ魔法の練習に取り掛かります」




