プロローグ・次なる生へ
初投稿です。
まだ中3ですので、文法等おかしいところなどはご容赦下さい…。
私の人生は、いつでもうまくいかないことだらけだった。
それは、生まれた時から。
私が生まれた時、私は全く泣かず、呼吸もせず、おまけに低体温症という、瀕死の状態であった。
なんとか一命は取り留めたものの、その事があってから、私は四肢がうまくうごかせなくなってしまい、今日もベットの上で磔になっている。
することといえば、読書のみ。
しかしその読書も、最近では殆どの本を読み尽くしてしまい、読むものがなくて退屈している。
寝ても覚めても、ずっとそんな日々を送っていた。
そんなある日。
その日の朝は、何故だか早くに目が覚めた。
天気は、清々しい快晴。
初夏の、心地よい暖かい風が、窓から吹き込んでくる。
嗚呼、なんて心地よい朝。
時刻はまだ6時半。 二度寝してしまおうか。
そんなことを考えているうちに、私の意識はどんどん微睡んで行く。
そして、それが私のこの世での最後のひと時となった。
……………
目がさめると、そこは真っ白な空間。
私は1人、ポツンとそこに立っていた。
「ようやく目が覚めたか」
どこからともなく、声が聞こえてくる。
誰?
ここはどこ?何故私はここにきたの?
しかし、その声の主はお前が聞きたいことはお見通しだとばかりに、
「お主は死んだ。これから転生の手続きに入るところじゃ」
…ああ、そうか、ついに死んじゃったか…。
かなり衝撃的な出来事であるはずが、意外とすんなりと死という事実を受け止められた。
「…意外に驚かないのう…まあなんにしても、お主が死ぬにはまだ魂の成長が足らな過ぎたのじゃ。それ故に、こうして転生させようとしておるのじゃよ。というか、普通に喋れるから喋ってくれ」
そう言われ、恐る恐る問いかけてみる。
「あの……私が死んで、これから転生するところまではわかったんですけど、具体的に私はどんなところに転生するんでしょうか…?」
「そんなものは知らん」
ええ……
「転生場所なんていうのは、我らが決められるようなものではない。まあ、いいところか悪いところかは…運じゃな」
その一言で、一気に不安になった。が、
「まあ、転生後の能力くらいは我が決めてやれるゆえ。どれ、転生後の能力の希望などはあるか?」
「自由に動かせる丈夫な体でお願いします!あとあと、転生、異世界っていうことは、魔法とか使えたりします!?」
「おう…いきなり食いつきっぷりがすごいのう…。まあ、魔法も使えんことはない。どれ、なんなら全ての魔法を使えるようにしてやろうか?本来はその世界には存在していないが、今なら特別に魔法創生魔法なんてのも付与できる。どうする?」
「じゃあそれで」
「即答か。決まりじゃな。まあ、基礎ステータスは最大でいいとして…ああそうじゃ、転生後の種族はどうする?人間はもちろん、妖精族や魔族などにもなれるが…」
少し悩んだ。
ほかの種族…というのも悪くはない。そういうくらいなら、もっと他の種族もいるのだろう。気にはなるが、やはり…
「…転生後も、人間でお願いします」
「いいのか?取り消しは出来んぞ?」
「はい。大丈夫です。あ、でも性別は女でお願いしますね」
「了解した」
そうこうしていると、突然部屋が発光して、視界が塗りつぶされた。
「おっと、時間のようじゃな。では、新しい世界ではうまくやるんじゃぞ」
もっと話していたかったが、仕方ない。
新しい世界とはどんなものだろう。
友達はできるかな、料理は美味しいかな、そんなくだらないことを考えていると、意識が朦朧としてきた。
いよいよだ。覚悟を決めて、私は目を閉じた。
「新しき人生に、大いなる幸あれ」
その言葉が聞こえたと同時に、意識は完全に途切れた。
はい。最初ということで、ベタな異世界転生モノですね。
何しろ小説を書くのが初めてなので、まずは慣れるところからということで、最強主人公物語に致しました。
1日一本ペースを目標に頑張っていこうと思いますので、生暖かい目で見守っていただけると嬉しいです。