表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

408/420

〇〇は『赤き雪原』にある洞窟に向かうそうです その17

 俺がそのへんの石を三個拾ってジャグリングしていると洞窟の天井から何か降ってきた。


「うおっ! な、なんだ! なんだ!!」


「あー、やばい。これはやばい。全然動けねえ。おーい、誰かー。俺を引っこ抜いてくれー」


「分かった。ちょっと待ってろ」


「ナオトさん! よく見てください! この魚のうろこ、ものすごくギザギザしてますよ!!」


「そんなことは分かってる。でも、俺は困ってるやつを何がなんでも助けたいって思っちゃう性格たちなんだよ」


「そ、それは……知ってますけど」


「チエミ、頼む。俺にやらせてくれ」


「……分かりました。好きにしてください」


「ありがとう。よし、じゃあ、やるか!!」


 うわあ、予想以上にギザギザしてるなー。でも、大丈夫。俺の体はもうほぼ人間じゃないから。


「今から引っこ抜くぞ! 準備はいいか?」


「ああ、いつでもいいぞ」


「よし! じゃあ、行くぞ!!」


 俺は両手からたくさん出ている赤い液体を無視しながらそいつを地面から引っこ抜いた。


「よし! 抜けたー! うわあ、すげえ。両手真っ赤だー」


「ありがとう、兄ちゃん。俺の名前はタチウオパール。これからよろしくな!」


「ん? ああ、よろしく」


 俺がそう言うと両手から出ている真っ赤な液体は俺の体内に戻った。なんか日に日に人間ではない何かになっていくなー、俺。うーん、まあ、いいか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ