表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

403/420

〇〇は『赤き雪原』にある洞窟に向かうそうです その12

 マンモスフェーンはそんなに強くなかった。俺がルビーの力を使っていたからそう感じたのかもしれないが、なんというかこう、すごく期待外れだった。


「うーんと、次は八月の誕生石かなー」


「そうだよー!」


 洞窟の奥からカラスがやってくる。どうやら次の相手らしい。


「ヤッホー! カラスピネルだよー! 君が私の対戦相手かなー?」


「ああ、そうだ」


「そっかー。えーっと、今からクイズに答えてもらうけど、いいかな? いいよね?」


「ああ、いいぞ」


「オッケー! じゃあ、始めるよー」


 クイズか……。自信はそんなにないけど、まあ頑張ろう。


「問題! 私の名前は何でしょう!」


「え? さっき自己紹介してたじゃないか。正解はカラスピネルだ」


「正解! 良かったー、私に興味あるんだねー」


「え? あ、ああ」


 こいつ、興味ないやつの名前は忘れやすいっていう人間の記憶のシステムを理解してるな……。


「問題! 今日は何月何日でしょう!」


「え? 四月三十日だろ?」


「正解! 曜日感覚、ちゃんとあるみたいだねー」


 こいつ、さっきから僕のこと分析してないか? まあ、別にいいけど。


「じゃあ、最後の問題!」


「え? もう終わりなのか?」


「うん! そうだよー!」


「そうか。分かった」


「問題! この世界を作ったのは誰でしょう!」


「え? この世界? うーんと、神かな?」


「うーん、まあ、正解! ちなみにその神は女神だよー。あと今は君が覚醒するのを待ってるよー」


「へえ、そうなのかー」


「うん! そうだよー! ちなみに今日中に彼女に会えるよー!」


「お前、物知りだな」


「まあねー! ということで、私の試練はおしまいだよー! 次の試練が始まるまで休んでていいよー!」


「ああ、分かった」


 こいつ、未来予知とかしてそうだな。


「ん? なあに? 私の顔に何かついてる?」


「いや、何も」


「そっかー。分かったー」


 こいつ、確実にバカなフリをしてるな。うーん、でも、まあ、今のところ何かやらかしそうな雰囲気はないな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ