8話「欲望まみれ男一人」
Hero8:欲望まみれ男一人
・その日、零とトゥオゥンダはとんでもないシーンを目撃してしまった。
それは、ジキルがツイ○ャスで一人ドラマCDを作成しているシーンだった!
・ジキル・クルセイド。本名:朝明星吹葵。
20歳。幻の大学3年生。
3年生組の中では唯一運転免許を持っていて
メルセデス・ベンツを保有している。
大学への通学は基本的にこのベンツで行なっている。
ほぼ大学に住み着いている零や電車を使わずに
通学できる近場に住むトゥオゥンダと違って駅2つ分離れているため
実は二人に隠し事ができるのだ。
その1。
「先輩、待たせました?」
「ううん。今来たところ。」
「じゃあ、行きましょうか。」
合法ロリ巨乳な年上の彼女がいる。
しかも彼女はTぶらやAじの孫娘であり滅茶苦茶金持ちである。
そんな彼女と車で霞ヶ関までデートして金曜日だったら
そのまま宿泊費1泊400万の高級ホテルに泊まる。
その2。
「ティルティウム、やれるか?」
「任せろジョニー。俺の二つ名を忘れたか?」
「・・・頼りにしてるぜ、突風のティルティウム。」
某国大使館を狙う某国のスパイを狙うスナイパー。
ゴム弾をスパイの足向けて発砲。
スネに命中して腱が粉砕される。
そうして動けなくなったところを別働隊が確保する。
スパイ殺しのスナイパー、突風のティルティウム。
それがジキルこと朝明星の第二の顔だ。
その3。
「お、お前!どういうつもりだよその男は!!」
「悪いなチェリー。こいつの果汁はお前には甘すぎる。」
「キャー!ブリザードさん!!」
しつこい客から店員のメイドを守る仮面の男・ブリザード。
今日もまたストーカーじみた客からメイドを守り
そのメイドの女の子がシフトを終えた後に一緒に超高級バーへと向かう。
なお不倫に間違われることがあるが件の年上の彼女は
NTRフェチだったため全く問題ないどころか毎晩隠しカメラで撮らせて
それをおかずにしていて結構喜ばれていた。
その4。
「俺には~お前だけさ~抱きしめたい~今夜~だけでも~」
乙女ゲーのある1シリーズだけだが主題歌全てを担当している
仮面ボーカリスト・JTB。
この4つの顔を利用して大学生とは思えない日常を送っている。
住居は東京都心。2000坪の超豪邸。
地下には温水プールや射撃場、カラオケ部屋があり、
家賃は月8000万ほどだ。
なお、その正面に高級マンション。
「あ、」
「・・・げ、」
そこの管理者であり住居者である由良と鉢合わせてしまった。
「あんた、あの豪邸に住んでたのか!?」
「他の奴らには内緒にしてくれよ。
ってか一応先輩なんだから敬語使え不良後輩。」
・そして最近趣味になったのが
ツイ○ャスを使った一人ドラマCD作りだった。
JTBとして声作りは完璧だ。
だからバレる心配はほとんどない。
アカウント名:CNo107。
通称:ネオタキオン。
1話20分程度のドラマを毎週のように作っている。
一部声ソムリエの方々からはJTBと同一人物だと判明されてしまったが
それでも朝明星吹葵であるということまでは明かされていない。
どんどんコメントやファンが増えていく。
そう油断していた。
ある日。
「勝利という名の侵略の采配を奏でん!!」
零がトゥオゥンダを抱えながら前方を走るトラックを追いかける。
「お、おい!いくらなんでもそりゃないって!!」
「バカ野郎!逃がしてたまるものか!
な○は同人誌のテス○ロッサ姉妹モノ最後の1冊を
目の前で奪いやがってあの野郎ォォォォォォォォっ!!!」
「お前には道徳って言葉がわからないのか!?」
「そんなものを気にしていたら
この力は使えないんじゃボケぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
マッハ2で追いかけてソニックブームを発生させながらトラックを追いかける。
そして追いついてトラックに衝突。
そのまま偶然前方にあったジキルの家にもろとも激突。
「な、何だ!?」
ちょうどドラマCD制作をしていたジキルの音響室にトラックがなだれ込んできて
零とトゥオゥンダが目撃してしまった。
「お、お前何して・・・」
「あ、あああああ・・・・」
そして後から追いかけてきた音の衝撃波が数万トンもの威力を伴って
ジキル宅に直撃。
すべての窓ガラスが粉砕され水道管は破裂。
さらにトラックが衝撃で大爆発して家が炎上。
「あ、悪い。」
「な、何してくれとるんじゃァァァァァァァァァァ!!!」
そして零とトゥオゥンダが慌てて逃げ出し、
それをガストと化したジキルがライフルを以て追い回した。
被害総額3億円。