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3話「元暴走族少女と鬼畜少年の詩」

Hero3:元暴走族少女と鬼畜少年の詩


・それはある日のこと。

免許がないくせに某サイクロン号モデルの

ホンダCBを購入して大学の駐車場に止めて

時折駐車場内・・・とちょっとだけ学校の周りを突っ走る趣味がある

零は偶然にも自分と同じモデルのバイクを乗り回す女子を発見した。

「・・・・・・。」

その女子は駐車場でひたなぼっこをしていた猫と一緒に暇を潰していた。

「自分の年齢が分からない奴もいたものだ。」

「・・・やっぱいい女には青空と猫とヒラヒラ服よね。」

「しかも自分に惚れているとは救いがたいなこの雑種は。」

「・・・あのさ、あんたさっきから全部聞こえてるんだけど。」

「だろうな。」

女子が立ち上がると猫は去っていってしまった。

「私は立花由良。1年生。」

「何だ、由岐じゃないのか。こんなサブタイなのに。

黒主零だ。3年生。英雄部部長。」

「え、あんた・・・・あなたが英雄部!?」

「へえ、知ってるのか?」

「覚えてないのか・・・?2年前だよ!」

「・・・あ?」


・それは今から2年前。

中学時代からタバコにバイクと不良少女過ぎた由良は

親に勘当されるわ、より不良だった連中から連日輪姦されるわで

心身ともにズタボロの状態で高校生活を送っていた。

ボロアパートに一人暮らしをしていたが

学費と家賃を稼ぐだけで精一杯のため日に日に痩せていき

身長-体重の数値が130を超えてしまっていた。

「・・・バイト、行かなきゃ・・・」

ヨレヨレの状態でバイトに向かう。

とあるテーマパークでヒーローショーが行われ

そこのスーツアクターのバイトをしていた。

「ヒーローレッド!剣火星ショウ!」

「ヒーローグリーン!剣幻星リンゴ!」

「ヒーローブルー!剣重星ジョージ!」

「ヒーローイエロー!剣刻星カツ!」

「ひ、ヒーローピンク!剣風星・・・ゆ、ユン・・・!」

「剣に輝く5ツ星!剣聖戦隊ダイゴーマ!!」

しかも歴代でもトップクラスにアクションが凄まじいこの演目で。

さらに実は相手の怪人役は本物の怪人だった。

「おい、ホウオウ・・・じゃなかったピンクヤバくないか?」

「今のお前の発言の方がやばいんだがな。」

「・・・それより18にもなってこんなとこに来てる俺達の方がヤベェよ。」

「で、どうしますか?」

「・・・仕方ない。助けに行ってやるか。」

客席。

零、トゥオゥンダ、ジキル、赤羽が舞台裏まで向かう。

「げへへ!!どうした!ダイゴーマ!!」

「くっ・・・台本が・・・まさか本物の怪人だとでも言うのか・・・・!?」

怪人5人にフルボッコにされるダイゴーマの5人。

そこへ、

「そこまでだ!!」

「何者だ!?」

声。

怪人が振り向くと、

「TurnUp」

電子音が鳴り響くと同時に4人が変身した。

「ラウズハート・ムッコロス!!」

「ラウズスペード・ウェーイ!!」

「ラウズダイヤ・ザヨゴォ!!」

「ラウズクラブ・フロート!!」

「心に剣!輝く勇気!オンドゥル戦隊ラウンドスート!!」

4人がステージに殴りこみ怪人と対決。

「立てるか?「あんたらは・・・?」

「強いて言うなら英雄部だ。」

「・・・英雄部・・・」


・現在。

「あぁ~そんなこともあったような・・・」

「いやあんな衝撃的な事を忘れるなよ。」

「まあそうかもだが互いに素顔は見てなかったし。

実際ほぼ初対面のようなもんだけどな。」

「・・・そうかもしれないけど。」

「けど随分と健康そうになったじゃないか。」

「ああ。あの後同い年くらいの女の子から

競輪の勝ち方について学んでな。

毎週のように勝ちまくって気が付けばマンション1棟丸々買えて

じゃんじゃん収入が増えてる。」

「・・・そっか。」

それから二人は一緒になって駐車場をバイクで走った。

「何で駐車場?」

「残念ながらこっちゃ免許持ってないんでな。」

「それなのにそれ買ったのかよ!!」

「で、あんた。英雄部に入るのか?」

「・・・そうだな。最近暇になってきたしいいかもな。」

「んじゃ行くか。」

「・・・は?バイクのまま!?」


・部室。

授業を終えてトゥオゥンダとジキルが部室前まで来ていた。

すると、

「転身だァァァァァッ!!!」

零がバイクで窓を突き破って突入してきた。

「な、なにしてんだおま・・・ぐべぇぇぇぁっ!!!」

激しく大胆に二人がぶっ飛ばされて壁にめり込んだ。

「ん?何してんだお前ら。」

「・・・お、お前・・・・ガクッ!」

「お、おい!何ナチュラルに交通事故起こしてんだよ大学の中で!!」

「いやまあいつものことだし。」

「・・・あんたら本当は全員エースじゃなくて

ジョーカーだったりするんじゃないのか?」

「みなさんどうし・・・ああ、いつものことですか。」

赤羽が部室から出てきて納得する。

「・・・ん、その声あんたラウズクラブか?」

「は?何のことですか?」

赤羽はどうやら忘れているようだった。

「ともかく新入部員だ。」

「あらあらぁ~?由良ちゃんじゃないですかぁ~?」

「げっ!明代・・・・!」

「知り合い?」

「同じクラスだよ・・・。あんたらよくこいつと一緒にいられるな。」

「あぁーもう由良ちゃんってばひどい子ですよぉ~。」

「・・・あんたらコイツの本性知ってる?」

「まあ大体は。」

「・・・そ、そうか・・・。ならいいんだ。」

という訳で英雄部に新入部員・立花由良が入った!

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