↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
14/22

14話「光とともにやってくる」

Hero14:光とともにやってくる


・音速の宇宙人に捕らわれて空に引きずり込まれた明代。

その一方。地上では。

「零!今までどうしてたんだ!?」

「宇宙人追ってた。それよりお前達こそどうして・・・」

そこで零が空を見上げ、状況に気付く。

「あれは明代か。」

「そうだ、明代が連れ去られて・・・!

いくらあいつが宇宙人でも分が悪すぎるんじゃないかと・・・・」

「・・・へえ、ようやっとあいつの正体知ったのか。

けど確かにあいつじゃ勝てないかもな。」

「お前ならやれるんじゃないのか?」

「う~ん、けど条件がなぁ・・・。

何を理不尽に奪えば力を使えるのか。」

「・・・わざとらしい奴。」

ルーナのつぶやきを無視して零は躍けて続ける。

「前にも言ったがこっちの能力は

無理無茶無謀に徹してでも何かを自分勝手に奪いたい時しか使えない。

だから一体何を奪おうと思えばいいのか。」

「そんなものあいつの命じゃ無理なのか?」

「あ、命は無理。ついでに言えば金も無理。」

「それに宇宙人にはその二つの概念はほぼ存在しないものだしな。」

「じゃあ、どうすればあいつを助けられるんだよ・・・」

「・・・トゥオゥンダ。お前宇宙人を救いたいのか?」

「明代は救う!だって仲間だろ!?

たった2ヶ月しか一緒にいなかったとは言え英雄部の仲間だろ!

宇宙人だとかそうじゃないとか関係ない!」

「・・・いいぜ、その心意気。なら手段を変えよう。」

零が空の明代を見上げる。

「明代の胸を揉む!」「・・・・は?」

「大空を音速で飛び交う奴に攫われた明代の胸の感触を奪う!

いい無理難題だろう?お、力が出てきた・・・!

勝利という名の侵略の采配を奏でん!!!」

そう言ってハッスルした表情で大空に飛んでいった。

「うおおおおおおおおおおおお!!!」

零が吸い込まれるように空へと飛んでいく。

明代は地上1000メートルにいた。

ブラックアウトしているのか意識がないようだ。

それもその筈超高度を超音速で飛び交っているのだ。

いくら宇宙人でもほとんどの宇宙人はブラックアウトしてしまうだろう。

そしてその明代を抱えた宇宙人はマッハ10で飛び交いながら

円を描いている。その視線は地上。

助走を可能な限りつけてから地面に叩き落とす算段だ。

そこへ、その地上から測定できない速度で何かが迫ってきていた。

「揉ませろおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

飛行ですらただの一足飛びで地上からここまで数秒で到達して

宇宙人に突撃。両足が胴回りを貫通する。

「!?」「stygnststygnstongrgrongrgrラギィッ!!!」

そしてその顔面を殴ると同時に宇宙人は光の粒子となって消えていった。

「さて、せっかくだから揉んでおこうか。」

地上1000メートルから落下しながら零は気絶したままの

明代の胸を背後から抱きつくように揉みしだいた。

「・・・・あ!戻ってきた!!」

跳躍してから15秒。

空を見上げる一行の視界に零と明代が映り少しずつ大きくなってくる。

そして、

「があああああああああああぎゃああああああああああああ!!!」

二人揃って亜音速で地面に墜落した。

「あっ!!」

その際発生した瓦礫が彩紋の頭に命中した。

「彩紋くん!!」

「・・・いてて・・・帰りのこと考えてなかったぜ。」

大きなクレーターから土煙とともに零が明代を抱えて出てきた。

「甲斐さん!今ので彩紋くんが!」

「・・・彩紋くん?ああ、なるほど。

さも当然のようにお前らの傍にいて不思議に思ってたが、

そういう手を取っていたってわけか。」

「そういう手・・・?」「そいつの顔をよく見てみろ。」

零に言われて一同が彩紋の顔を見る。

今の衝撃で顔全体がまるでひび割れた仮面のようになっていた。

そして次の瞬間にはそれが割れて明らかに人外の顔が姿を見せた。

「う、宇宙人・・・!?」

「そいつがさっきの奴を操ってたんだよ。心当たり無いか?」

「・・・そう言えば明代が彩紋の事で何か言おうとしたら

あの宇宙人が飛んできた・・・・。室内だってのに・・・・」

「それにサイモンとか言ったな?それで子供と来た。

お前ら英雄部のくせに某光の巨人Aの最終話も見てないのか?

バレバレなんだよ。皮肉のつもりでそんな名前を名乗ったのだろうが。」

「・・・ぐっ・・・・・!」

サイモンはその場から逃げようとしたがやはり上手く立てない。

「多くの宇宙人は地球の重力に勝てない。

慣れるまでは個人差ならぬ種族差があるらしい。

・・・さて、終いにしようか。」

零がその場で正拳突きをすると衝撃波が発せられて

サイモンを背中から貫いた。

「があああああああああああっ!!」

サイモンはその場に倒れてドロドロに溶けていった。

「・・・これが宇宙人・・・・」

「そうだ。この明代も本当の顔を晒しているとは限らない。

そいつのように故意にお前達を騙しているかもしれないし

不意だったとしても何らかの目論見があってお前達に近付いたかもしれない。

それでもお前達はこいつを信用するか?

始末するのなら気を失っている今がチャンスだぞ。」

零の言葉。

一縷の沈黙。そして、

「ああ。男に二言はない。

俺には明代が俺達を騙しているとは思えない。」

「俺も不安はあるけど概ね賛成だ。」

「私もですわ。」「私もです・・・。」

「私がその子のこと信じてやらなきゃ始まらないでしょ。」

「だとさ、どうする廉よ?」

「・・・ふん、だってさ。」「・・・・うん、聞いてた。」

零に抱えられていた明代が立ち上がる。

「起きてたのか?」

「さっき落っこちた時にね。でも、みんなありがと~。」

明代がみんなひとりひとりに抱きついていく。

「お、おお。よ、よかったな・・・。」

「せんせー、朝吹くんがドキマギしてます。」

「えへへ~、あたし人間の女の子じゃないのにね~。」

悪ふざけにもう一度抱きつく明代。

「・・・さて、まだ最後の仕上げが残ってるな。」

「え?」

「忘れたか?あと15時間程度でこの状況を解決しないといけない。」

「解決って、避難すればいいんじゃないのか?」

「まさか。この24時間を仕切ってる奴がどう言う奴なのか。

これから確かめる必要があるじゃないのさ。」

タイムリミットまであと15時間21分。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。