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元傭兵ですが士官学校に入学します。  作者: アクアマリン
9/9

⑧戦いを前にして 2

「村長、リーダー、少しお時間いただいてもよろしいでしょうか?」


村長とリーダーは足を止め、サットの方に体を向け、向かい合う形で話が始められた。


「二人だけに、見せておきたい物がありまして。」


サットは小声で二人に話しかけ、おもむろに懐にしまってあった巻物を取り出し二人に手渡した。


受け取った二人は興味深そうに、その巻物を眺め、村長はサッドになんなのか尋ねた。


「これは、なんなのじゃ?」


「こちらは、傭兵の隊長をしているエルデスト・フリーゼル殿から受け取った巻物になりまして、その巻物には万一私が到着する前に敵が攻めこまれた場合の対処方法が書いてある物だそうです。」


村長とリーダーはその巻物を再度興味深そうに見つめながら、リーダーがある疑問点についてサットに問いただした。


「興味深い情報だな。このような物があるならなら、なぜ先ほど傭兵との交渉結果について報告した時、皆に話さなかった?」


「エルデスト・フリーゼル殿から、この巻物は敵が攻めてくるまで開けるなと言われていましたので、皆の前で報告するのは不適切かと思いまして。」


リーダーはなんとなく納得のいった表情でサットと話を続けた。


「要するに、重要な情報だから慎重に扱えという事だろう。だがしかし、皆がいる前で、これを受け取った話をするのは特に問題ないのではないか?」


「はい、私もそう思いましたが、念には念をと思いまして、お二人にお話しをした後どうするか、お二人に決めていただこうと思いまいして。」


リーダーは村長の方を向き、巻物について話出した。


「村長、私はこの巻物を受け取った事実については皆に報告していいと思いますが、内容に関してはエルデスト・フリーゼル殿の意向に従ってもよろしいかと思いますが、いかがでしょう?」


少しの沈黙の後、村長は先ほどの問いについての回答を出した。


「そうじゃの、この件に関してはリーダにわしも賛成じゃ。それに、その巻物を使う時期に関してもリーダーに一任する、戦況を見て判断せい。」


「了解いたしました。」


話が終わるとリーダーは再度サットの方を向き先ほどの話題に戻った。


「そういうことだサット、この件については先ほど村長と私が話あった通りだ。」


「承知いたしました。」


リーダーは少し微笑みながら、先ほどから冷静な対応をしているサットお肩を軽く叩きながら話しかけた。


「サット、任務に真面目なのはいいが少しは気を抜いてもいいんだぞ。」


サットは少し困った表情をして返答をした。


「は……ですが、これが私でして」


リーダーは自分の手を顔に当て、ため息をついた


「そうだな、それがお前だな、すまなかった」


サットは慌てて動揺をしたまま、返答した。


「いえ、申し訳ありません。」


それを見たリーダは村長の方を向き二人で笑い出した。サットはその光景を見てなぜ笑っているのか理解出来なかった。


リーダーは笑いが収まらないまま、サットの方を向き話かけた。


「サット話はこれで以上か?」


サットいつもの冷静な自分を取り戻し返答した。


「最後に傭兵に関して気になる点がございまして。」


リーダーは笑いを止め、話続けた。


「気になる点というのはなんだ?」


「はい。気になる点と言いますのが、傭兵の隊長に関してなのです。その隊長は十代ぐらいの顔つきをしており、一般的な十代の体系をしておりました。」


「隊長がか?」


「はい、リーダーに聞いていていた容姿とまった違いまして。」


「それは興味深い情報だな。」


「ですので、報告させていただきました。」


リーダーは少し考え込み話を続けた。


「で、そのリーダーと名乗っていた奴の雰囲気どうだったのだ?」


サットは傭兵の隊長についてどのように伝えたら、良いか少し考え返答した。


「率直に申し上げますと、偉そうで、変人でしょうか。ですが何か成してくれて、信用のできると人だと感じました。」


「そうか、どのような人物か想像は出来んが、サットが信用できると言うなら信用してみよう、気になる点については直接本人に聞けば良いしな。」


「有り難うございます。これで報告は以上となります。」


三人は話が終わると自分の持ち場に戻り始めた。

















更新遅れてしまって申し訳ありません。


やっとブックマークが14人行きました、有り難うございます。


ということで、記念の15人目を募集したいですwwwww


読んでくださった方有り難うございます。


ご意見ご感想ありましたら、お待ちしております。

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