表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/14

その8子曰わく、君子重からざれば則ち威あらず。

ようやく時間が取れた

ぼちぼち更新頻度戻します

それと今回もちょっと短いです

「【子曰わく、君子重からざれば(すなわ)ち威あらず。学べば則ち固ならず。忠信を主とし、己に()かざる者を友とすること無かれ。(あやま)ては則ち改むるに(はばか)ること()かれ。】」


 先輩が今日の教えを提示する。


「早速なんだけど、私はこの文章に対していくつかつっこみがあるの!」


「またいきなりですね。で、今日は何が問題なんですか」


「まあ、まず簡単にこれの意味を説明すると『孔子先生が言うには、君子は重々しい雰囲気がなければ威厳がない。学問をしてものの道理をわきまえて、頑固にならないようにしなさい。忠義と審議を旨とし、自分より劣ったものを友としないようにしなさい。過ちがあればこれを改めるのに躊躇してはいけません。』って感じね」


「はぁ。するとあれですか。友達を選ぶとかお前は選民思想の持ち主か、とかってことですか?」


「うぬ、琴裏君なかなかいい目の付け所ね。順調に成長しているようで私はうれしいわ」


「……はっ。いつの間にか先輩に染められてる!?」


「ちょっとなによ!人をまるでウィルスか何かみたいに!」


「先輩の思想に染まるとか間違いなく成長ではなく退化

です。当然の扱いじゃないですか」


「またこの後輩……。まぁいいわ。琴浦君の目の付け所は確かによかったけど今回問題とするのはそこじゃないわ」


「そういえばさっき問題がいくつかあるみたいなこといってましたね」


「えぇそうね。具体的にはわざと雰囲気を出さないで敵を侮らせる君主もいるだろうし、逆に学問をするから頭が固くなることもあるわ」


「確かに。言われてみればそうかもですね」


「他にも、あんた学問は余力があるならやれって前言ってたのにどういうことだとか……」


「そんなことも言ってましたね」


「ちょっと考えるだけでもこの突っ込みの多さ!」


「まぁそれはわかりましたけど結局今日取り上げる問題点って何ですか?今言った中のことについてですか?」


「いいえ。それよりもっと重要なことがあるわ!」


「重要なことですか……」


「じゃあ改めて、今日も話し合うわよ!」


「……話し合いというか先輩の演説では?」

 こうして今日の本題に移る。





「私思うのよ。『過ちがあればそれを改めるのに躊躇してはいけない。』ここにこそ一番問題があるんじゃないかって」


「えぇと。具体的に何が問題なんです?別に問題ないのでは?」


「まあ普通ならね」


「普通なら?」


「問題はこれが君子だってことよ。今こんなこと国のトップがやって見なさい!たちまち落とされるわよ!」


「……」


「実はこの道路いりませんでしたとか言ってみなさい。どうなることか」


「そういえば前にも似たような言ってましたね」


「つまるところ必要悪ってやつね。前も言ったけど」


「うーん、でもやっぱり間違いを直すってそんな否定されるようなことじゃないのでは?」


「まぁ、確かにそうね。だからまぁ、今の世の中多少の

間違いは許容するってのがもうちょっと必要なのかもね」


「確かにそうかもですね」


「ほら、有名人も言ってたじゃない。『人間だもの』って」


「なるほどです」


「そう、大切なのは間違いを許容する心よ……」


「……先輩何か企んでます?」


「べっつにー」


「本当に?」


「ふふふ」


 こうして今日は一応平穏に終わった。

 ……本当に何も起こらないよね?


思ったより真面目な感じに…

さじ加減が難しい…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ