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その6 子曰く、弟子、入りては則ち孝、出でては則ち弟

明日ともしかしたら明後日も所用のため更新できないかもです。

あしからず。

「【子曰く、弟子(ていし)、入りては(すなわ)(こう)、出でては(すなわ)(てい)(つつし)みて信あり、(ひろ)く衆を愛して仁に親しみ、行いて余力有らば(すなわ)(もっ)て文を学ぶ。】」


 先輩が今日の教えを提示する。


「よーし、今日も張り切っていこー!」


「なんか先輩、今日はまた一段とテンション高いですね」


「まぁねー。昨日は思いのほかいい活動ができたから」


「へー。……で、1番の理由は?」


「昨日あまりに真面目に活動しすぎて力が有り余ってるから!いっえーい!」


「……うっわー、普段の5割増しでうっとうしい感じですね」


「ちょっとうっとうしいってどうゆうことよ。しかも普段の5割増しって。まるで普段からうっとうしいみたいじゃない」


「え?自覚なかったんですか?それならよかったですね、気づけて」


「むっきゃーーー」


 ホント、先輩は今日も元気だな。





「はいはい、そろそろ雑談も終わりにして、今日のはどういったやつなんで

すか?」


「雑談って……。まあいいわ。私は心優しい先輩だもの。このくらいのこと

は華麗にスルーして……」


「そういうのいいんで早くしましょう」


「ほんとにこの子は……。はぁ。で、今日の論語だっけ。これはね『孔子先

生が言うには、年少者は家庭においては父母に孝行を尽くし、社会において

は年長者に従順に仕え、言動に慎んで信義を守り、誰でも広く愛して人格者

と親しくしなさい。これらのことを行いなお余力があれば書物から学ぶとよ

い。』だいたいこんな感じね」


「なるほど。つまり本を読んで学ぶよりも先に行うべきことがあるってこと

でしょうか?」


「まあそうね。本から学ぶことも大切だけど、それより大切なことがあるからまずはそっちがしっかりやれてからってことが言いたいんでしょうねこれ」


「はあ、なるほど」


「まあでもこれ読んで、『じゃあ勉強とか二の次でいいぜ、ひゃっはー』みたいな勘違いはしちゃだめだけどね。余力があればって言ってるけど、積極的に学ぼうとする姿勢もまた大事よ」


「ですね、そこは履き違えちゃだめですよね」


「まあ、そんなことはどうでもいいとして」


 えぇー。今のってどうでもいい話だったの……。


「どうでもいいんですか……」


「むしろここからが私にとっての本題よ」


 嫌な予感しかしない。


「えー。論語部的には今のも十分本題だと思うんですけど……」


「いいえ、ここからが大事よ!さっきまでのなんて、あんなの普通に読んでれば誰でも考えることよ!」


「そうですか……」


「私たちは論語部部員!いわば論語のエキスパート。ならもうちょっと踏み込んだ話題を提供しなきゃ」


 誰に提供するんだよ。


「なんか踏み出した結果泥沼にはまりそうな気がして仕方ないですけど……一応聞きましょうか」


「いやね、大丈夫よ。今日のところはテロリスト説とかじゃないから。ただ素直に思ったことを言うだけよ」


「まあ、それならちょっとは安心ですが。で、具体的に何を思ったんです?」


「別に大したことじゃないんだけど……こんな人ほんとにいたら気持ち悪くない?」


「……ん?」


「だってこれ要は年長者には一切逆らわない上、人類みんな愛すような人になれって言ってんのよこれ」


「いや、でもそれは極端なんじゃ」


「突き詰めればそういうことよ!しかも人格者と付き合えって、要はこの同類の連中とつるめってことよ!もはやカルト集団といっても過言じゃないわね!」


「それは過言だと思いますよ」


「いいえ、過言じゃないわ!だいたい年長者だからって従順にしたがってるような輩にまともに民を導けるわけないじゃない!」


「まあ、一理あるかもですね」


「そうでしょ!だから私的には年長者だろうが従順に従うだけでなく時として意見を言える存在となれよ。そして学問とはそういった自分の意見を持てるようにするために必要なことよ!だからそこに優劣はなし。意見の無い行動は意味ないし、行動の伴わない意見も無意味よ!」


「おぉー。出だしは不安だったけどなんかいい感じにまとまった」


「ふふっ。でしょでしょ」


「ということはつまり、ぼくも先輩にがんがん意見を言いまくっていいわけですね」


「そうよ、そう……はい?」


「いやー、さすがは先輩です。自分が間違ったことをしないように積極的に意見を言ってくれっていうんですから。これぞ先輩の鏡ですね」


「えぇと、あれ?」


「では早速言いますけど、先輩、もうちょっと普段から落ち着いた言動は出来ないんですか?なんか見てて疲れます」


「ちょっとホント、なんなのよあなた!」


「それからですね……」


「ストーップ!なに都合のいいとこだけ私の意見使ってんのよ!それに私に逆らうなんてダメに決まってるじゃない!」


「……さっきと意見が違いますよ」


「それは琴浦君と私じゃ存在の格が違うからよ!いわば神である私に下々の

民である琴浦君が逆らっていい道理はないわ」


「先輩こそなに都合の悪いとこだけ意見変えてんですか!」


 こうしてなんか意見がブレブレになりつつ今日も過ぎていく。


それにしても、どうも思ったよりまじめな感じになってしまう。

題材が題材だけに仕方ないといえばそうなんだけど…。

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