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後悔

作者: 藤田財閥

嫌な記憶は忘れ、楽しい記憶だけで、今を満足した。

流れを変える事無く流れ着いた場所には何も見えなくて。

「今の結果に君の最終目的地は何もない、君の記憶はいつもあの日あの時あの場所で楽しかった、それだけだろ、確かにそれは記憶だから仕方ないけどだからと言っていつも同じ昔話で満足してる君に何かしてあげる事もないだから、このまま終わりを告げます、今の状態を満足して安定と言う言葉に安心してる君に未来なんて、あるはずがない

だって一週間前の記憶を遡って見るけど何も出て来ないから昔の楽しかった事だけを残し今して来た事なんていつの間にか消えるんだろ、何時になったら成長できる?気付いた時には遅過ぎて終わり、妄想の中で動いてる自分に満足した君は今思えば結構悲しい人なんだね、あと最後に一つ教えてあげるけど、君にこんな事を言ったけど、みんな一緒だから、繰り返す結末は君だけじゃないから、だからゆっくり寝てください、永遠に続く無の意識のなかで、さようなら。」

僕の意識の中で囁く声を聞きながら後悔した。

確かに走馬灯の中で起こった映像には若い頃の自分しか映らなかった、歳を重ねて行くにつれて、希望を無くし、人によって作られたレールに乗り歩き続けた、レールに乗って向かう先に何があるかなんて忘れ、ただ安定を求めた時から、記憶が途絶え始めた。

もうすぐで意識の存在が失い、やり直す事が出来ないまま、僕の人生に終わりを告げる。

「あ〜今日も疲れた明日も仕事が早いからもう寝るとするか」

この言葉を何百、何千回も、言った結果、現実の定義にどっぷりと、つかり続けた一人の男の最後の一日。

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