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王太子妃の身代わりは恋の始まり?  作者: あいら


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3-8

結界の強化の後、私の待遇は一変した。


『女神クラスティーナの加護を受けた者』


これは特別な意味を持つ。


過去結界が破壊された時、

奇跡の力で修復し、国を守った伝説から、

この国の危機に現れるとされていて、

国王ですら、丁寧な対応をする存在なのだ。


私は、そこまでとは思っていないが、

結果的に王太子妃と、その子供を守った事になる、

王族として、それなりの対応をするのは、

当然の事だろう。


沢山の侍女に囲まれながら、

お茶を飲み考える。


一番怖いのはウィル。

6歳の時、初恋の彼は離れてしまった。


結婚はしてるが、もう妻として、

見てくれなのではないか・・・・


”特別”扱いされる事の怖さ。


結界の強化の時はとっさだっのだが、

今になって、不安と後悔が沸き上がる。


後悔した所で、同じ事が起これば、

同じ事をすると分かっている。


それでも、ウィルの愛を失う事が、

怖くてたまらない。





祈るような気持ちでいると、

礼服に着替えたウィルが部屋に入ってきた。


「ウィル」

縋るよな気持ちで見つめる私を、

ウィルはゆっくりと抱きしめる。


「大丈夫、力の事は義父さんから聞いていた、

 僕にとっては大切な1人の女性だ、

 その気持ちは変わらない、愛しているよ」

そう言われて、涙があふれてくる、

ああ、この人の妻で良かった、


ずっと怖かった気持ちが、

過去の苦しみが溶け出していく。


「私も愛している」

本当にこの人を愛して良かった。


王太子妃の身代わりとなった女性は、

真実の愛で包まれていた。

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