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王都に戻り、王宮にあるウィルの部屋で、
一緒に住む事になった。
もう私は人妻。
国王夫妻に挨拶をしたり、
貴婦人のお茶会に参加したりと、
慌ただしい日々を過ごしている。
一番の収穫は王太子妃と仲良くなった事、
ウィルとのデートのおかげで王太子妃の
好みは把握しているし、話は合う。
性格は180度とは言わないが、
160度ぐらいは違って、
どちらかと言うと大人しめの私に対し、
王太子妃はお転婆。
ウィルからお花をもらったらどうしますか?
と聞くと、夫以外の人からもらった物は、
侍従が受け取るわ、一応お礼は言うかしらね、
と言われ、最初のデートで、ウィルが戸惑っていた
原因が判明して、楽しんでいた。
「もうすぐ結界の強化ね」
家ではウィルが少し疲れているのを感じ声をかける。
「大切な仕事だからね、気合もはいるよ」
12人の公爵が、特別な杖に魔力を注ぎ、
結界を強化するのだが、
杖には魔力が大量に奪われ、
非常にコントロールが難しいと聞いていた。
「無理しないでね」
「大丈夫、守るべき者の一番は君だから、
絶対成功させるよ」
ソファで体を寄せ合って過ごす。
こうして、一緒にいられるだけで幸せ、
ずっとこの時間が続けばいい、そう思っていた。




