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次の日、父親に呼ばれて談話室へ行くと、
一枚の紙があった。
これ、婚姻届けでわ?
「ウィル君と話し合ってね、
これから王都では一緒に住むなら、
籍だけでも入れておくようにと言ってね」
「お父様!」
「ウィル君では不満かい?」
「不満なんて!」
ウィルは私の手を取り、真剣な表情で告げる。
「君を一生愛していく、もう離れたくはない、
ずっと僕と一緒にいて欲しい」
まだ、付き合って数か月、
正直結婚までは、まだ考えていなかった。
しかも、一緒に住む事も、
お父様了承で決定済みらしい。
「お母様」
助けを求める風に言うと。
「大丈夫よ、結婚式は先だから、
好きなドレスのデザインは決められるわよ」
この発言に、あ、駄目だ。
と悟る。
さらさらと結婚届にサインするウィル。
書き終わってから、
私にも笑顔で書くように求められ、ペンを手にする。
両親に認められ、大好きな人と結婚できるのよ、
それに、さんざん心配かけた私にも非はあるし・・・
心臓がどきどきするのを感じながら、
婚姻届けにサインをした。




