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王太子妃の身代わりは恋の始まり?  作者: あいら


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20/28

2-7

その日の晩、久しぶりに夢を見た。


「誰か助けて!」

母親と思われる女性が、髪を振り乱して叫んでいる、


家は炎に包まれ、家の中に誰かが入るのは、

誰もが無理だと諦める程の勢いだった。


「赤ん坊がいるの!私の子供が!!!」

なんとか救おうと、水魔法を使える人が、

必死で家に水をかけている。


水魔法が使えない人は、

桶に水を汲み、家に水をかけていた。


それでも、火の勢いは衰える事なく、

轟轟と音を立て、家を焼き尽くしていく。




6歳の私は女神クラスティーナに祈った、

『火を消してください』と。


すると、目の前で光が輝き、女神クラスティーナ

の姿が現れる、

そのまま私を抱きしめ、光が消えたかと思うと、

私の中に、今までと違う力がある事を感じた。


炎に向かって手をかざすと、

火はあっさりと消えた。


母親は慌てて家に入り、赤ん坊は無事だった。




そして、私の中に特別な力がある事を、両親と、

当時付き合っていた男の子にだけは打ち明けた。


きっと喜んでくれると思っていた、

当時付き合っていた男の子は、


「君のような”特別”な人と、僕は付き合えない」

そう言って、私を崇拝して離れていった。




恋に破れた私は、

力を得た事より、人と距離ができた事を怯えた。


その後、両親が公爵を引退したデリアを招待し、

デリアからいろいろ指導を受けた。


私の力は、特別な物、

長年の努力をした公爵の力すら上回り、

まさしく女神クラスティーナの加護だろうと。


”特別”である事を怯えた私に、

デリアは力のコントロールする方法を教えてくれて、

誰にも気づかれず生きたい私の希望を叶えてくれた。


子供が火を消した事など、誰も信じず。


両親が否定した事で、それ以上噂も広まらなかった。






私は”特別”なんかになりたくない。


もう恋を失いたくない。


目が覚めた時は、頬に涙が伝っていた。

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