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2-2

そんなラブラブな日々を過ごしていると、

ある日職場でマスターに呼ばれた。


「特別室に行って欲しい」

このサロンには2階があり、特別室となっている。


しかし、ここは大臣の裏の取引や、

他国からの密輸入など、

この国の必要悪に利用されている。


もちろん、国王も知っていて、

”知っているが、知らない事になっている”

それ程特別な場所なのだ。


もちろん、今まで近づいた事もなく、

そこに行くとなると、嫌な予感しかしない。

心臓をどきどきさせながら、特別室へ向かう。


もちろん、私が呼び出される理由など、

何一つ思い浮かばない。


「失礼致します」

重厚な扉を開け、部屋へ入る。

そこには若い男性が、ソファーに腰かけていた。


そして、その男性を見た瞬間膝を折り、

一番丁寧な礼を取る。


どうしてと思うが、こちらから、

話しかけるなど、無作法はできない、

頭を下げ、声がかかるのを待つ。


「許す、表をあげよ」

ああ、間違いない、王太子殿下だ。


「さっそく要件に入らせてもらう」

王太子殿下が話始める。


「君にフェリシアの身代わりを頼みたい」


「身代わりですか?」


「ああ、結婚式のパレードで、馬車で街を周るのだが、

その間、フェリシアが狙われていると情報が入った、

 もちろん、警備、公爵も魔法で対応しているので、

 対処できると思うが万が一と言う事もある。

 ウィルがフェリシアとデートをしていたと言う情報を掴み、

調べたら、君の変装だと言う事が分かった、

これなら国民も騙せるだろう。

 もちろん、礼は十分にする、お願いできないだろうか」

お願いと言うスタンスを取られているが、

貴族として王族の命令を断れるはずがない。


神妙な表情で「はい」と言って、

大変な事になったと、重い心を抱えていた。 

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